「ウソッキー君。君に話がある。」
「ハイ!」
「予定よりも遅くなってしまって、すまなかった。君のこれまでの活躍を讃え、ガラガラ予備校からの卒業を認める!!」
「!!!マジッスか!!やったあ!!!」
「すごい!おめでとうございます!!」
「おめでとーー!!やったじゃん!!」
「実を言うと・・・君は序盤から十分活躍していたから、もっと早くに卒業させてやっても良かったんじゃ。
  しかし・・・、生徒の全体のバランスを考えた結果、なかなか卒業させてやることが出来なかった。すまんかったのう」
「そうだったんスね。自分ではそんなこと夢にも思わず、四苦八苦してたッス。」
「ウソッキー君は弱音を吐かず前向きだったし、周りのこともよく見えていたから、
  クラス全体の雰囲気が良くなって、先生たちも助かってたんだよ。ありがとね。」
「そんな・・・恐れ多いッス。」
「卒業おめでとう。キミなら、予備校を出たあとも活躍できるでしょう(メガネクイッ)」
「お前はどの立場で喋ってんだよ・・・まあ、おめでとうな。」
「みんなありがとうッス!今度、みんなで味噌バターラーメン食べに行きましょ!」

予備校物語
第34話 〜校長の逆鱗〜

「ウソッキー君が昨日卒業したので、改めて今日から、キレイハナ君がクラスに入ります。よろしくね。」
「みなさん、改めてよろしくお願いします!」
「よろしく〜〜!!」
「・・・・・」
「(校長、今日は朝から機嫌悪そうだな・・・どうかしたんだろうか)」
「(実は今朝、奥さんと喧嘩してから来たみたいなんだよ・・)」
「(ほう・・・あの校長にもそんなことがあるのですね)」
「(校長は、怒ると怖いからね・・・今日は、あまり触れないほうがいいよ・・・。)」
「(わ、わかりました。。。)」
「あ、あの、校長・・・、、、」
「分かっとる!試合じゃろう!今行くわ!!」
「(こっわ)」



「はあ・・・はあ・・・」
「TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
「こ、校長、、流石です、、、、」
「(なるほど・・・怒りというものは、物凄いパワーになるのだな・・・勉強になる(メガネクイッ))」
「あ、あの・・・、この予備校って、ボクたちがいかに先生方のサポートをするか、と伺っていたのですが・・・、、、」
「(シーッ!それ言っちゃダメ!)」
「・・・・・・・・・・」
「ハッ、、、!!!ごめんなさいごめんなさいごめんあさいゆるしてくだしあ」
「でも・・・本気出したら周りが見えなくなっちゃう校長先生も、ちょっとカワイイかも♪」
「・・・・・・ンッッフフフフフフフwwwwww」
「(マジでクッソ単純だな。)」

つづく