「おひさしぶりです♪」
「お〜〜〜、レディアンちゃんじゃないか。久しいのう〜!」
「どうですか、予備校のほうは」
「うむ。順調じゃよ。これまで卒業生も9人ほど送り出せたんじゃよ!」
「すごいじゃないですか!やっぱり、始めて良かったんですよ。ガラガラさん・・あっ、ガラガラ校長、でしたね。笑」
「やめてくれw 君はワシの生徒ではないだろう。それに、ワシが予備校を始めようと思ったのは、君たちのお陰でもあるんじゃ・・」



「あの頃の経験が無ければ、今のワシらはいない。・・して、今日はワシに相談があるとのことじゃが・・・どうしたのだ?」
「あっ、はい。私がガラガラさんやカビゴンさんにお世話になったときの、アリアドスくん、覚えていますか・・?」
「もちろんじゃ。忘れるものか。アリアドス君にはあの時は、なかなか思うような活躍をさせてあげられなかったな・・」
「そう、それについてなんです。彼も満足できていないみたいで・・・。
  そこで、なんですけど、改めてここの予備校に入ってみるのはどうかな、と思ったんです。」
「なるほど・・。実を言うとワシも、それは考えたことがあったんじゃ。
  あの時のことは、ワシやカビゴン君にとっても、心残りがあってな。ただ・・・」
「ただ・・・?」
「校長となった今も、あの子を卒業させてあげることが出来るかどうか、実は少し不安でな・・。」
「・・・そうですか・・・・・。」
「いや、、だがな。我が校も今まで、さまざまな変化を遂げてきた。
  正直言うとワシ自身も、生徒たちには教えられてばかりなんじゃ・・・。
  もしかすると、今なら・・・やってみる価値はあるのかも知れん。」
「ガラガラさん・・・!」
「定員とかもあるのでな、今すぐというわけにはいかんが。前向きに検討しておくよ。紹介ありがとうな。」

予備校物語
第26話 〜それぞれの努力〜

「プクリン君!しばらく出番を与えてやれなくて、すまなかったのう。久々に行くぞ!」
「ハイ、よろしくお願いします!」
「僕もがんばります!」



「イェ〜イ!絶好調!!」
「お見事!・・・さては試合に出ておらん間、かなりのトレーニングを積んできたな?」
「もちろんですよ!ボク、早く卒業したいんで!!」
「素晴らしい心意気だね!」

「ども、お久しぶりです。」
「お?どちらさんッスか?」
「おおアリアドス君じゃないか!久しぶり〜!校長から話は聞いたよ」
「お知り合いですか?」
「ああ。ワシが予備校を始める前にな、トレーニングをしておった頃の教え子じゃ。
  まだまだ出来そうなことがあるので、改めてここで頑張ってみてはどうか、と思ってな。」
「そうなんだ!よろしくね」
「よろしくお願いします。」
「ああ・・・よろしく」
「(素っ気ない態度だな・・・)」
「(いろいろ闇を抱えてそうッスね)」

つづく