予備校物語
第14話 〜光と闇が交差するとき〜
「よし・・・今日は負けねぇぞお!!」
「ヤミカラス君。私も出番みたいです。一緒にがんばりましょう!」
「はぁ、、はぁ、、、これは・・・やった・・・のか」
「ヤミカラス君・・・!すごい!すごいですよ!!」
「素晴らしい!!これは文句無しじゃ!!ヤミカラス君だけではない。トゲチックちゃんも大手柄じゃぞ!!」
「久しぶりに素晴らしい連携プレーが見られましたね!」
「これはあっぱれだ!」
「校長、どうやら・・・」
「うむ。ヤミカラス君・・・そしてトゲチックさんも!聞きなさい。
君たち2人とも、我が校で大いなる活躍を見せてくれた!それを讃えて・・・揃って卒業を許す!!」
「へへ、、へへへへ、、、、ハハハハハハハwwwwwwwwww」
「(にっこり)ありがとうございます!」
「2人ともおめでとう!(ヤミカラス君・・・気でも狂ったか)」
「ハハハハ・・・・ハハハ」
「ヤミカラス君!ヤミカラス君!(ゆさゆさ)」
「ハハ・・・おっとっと。申し訳ございやせん、、なにせ・・・」
「(ポンッ)わかるぞ。君は今やただ一人残っていた第1期生。最古参生徒じゃ。
周りの生徒にも次々と先を越されての。たくさん悔しい思いもしたじゃろう。
でもな、先生はずっと見ていたぞ。君はいつだって、どんな時だって、自分を責めたりはしなかった。前向きじゃった。
卒業に時間がかかってしまったのはタイミングの問題じゃ。
ワシはな、あまり一人の生徒にこういうことを言いたくはないが、
お前さんと一緒におって、楽しかったんじゃ。恩返しでヘラクロスを倒したりできるからな。
・・・でもそれも、今日までじゃ。我が校も設立してそれなりの月日が経った。
そろそろワシ自身も、変わる時じゃろうと思ってな・・・。」
「では校長、次からは目覚めるパワー蟲に変えられるのですね。」
「そういうことじゃ。・・・おっと、すまない。話がそれてしまった。
トゲチックさんも同じじゃ。初めから礼儀正しくてよい子だと思っておったが、
だんだんと自分に自身もつき、前向きになっていった結果じゃ。
2人とも、もうワシからは何も言うことは無い!
今の2人ならもう、社会に出ていっても胸を張ってやって行けるというものじゃて」
「ありがとうございます。・・・校長先生、
私がこんなにも前向きになることができたのは、実は・・・」
「さーて!次は一気に2人も新しい生徒をクラスに入れねばならん。忙しくなるぞお!」
「そうですね!名簿の準備をしておきます。」
「(ポンッ)」
「(?)」
つづく