「(ゴニョゴニョ・・・)と、いうことじゃ。」
「・・・なるほど。その時が来た、と・・・!」
「お、先生方、2人でヒソヒソと、なにか企んでらっしゃいますねぇ??」
「要らんことを聞かんでもよい!さぁ行くぞ!」

予備校物語
第4話 〜春〜

「こんにちは。」
「こんにちは。・・・どなた?」
「お〜〜!来たか。トゲチックちゃん」
「おや?この人は?」
「予備校の新しい生徒じゃよ!」
「久しぶりに新しい生徒ですね!よろしくね。」
「前々から相談を受けとったんだがな、甘えるやアンコールといった補助技を使えて、
  ワシと相性のいい大文字まで打てるのならぜひ我が校で力を試して欲しいと思ってな」
「俺たちはここの生徒だよ。ここじゃ先輩とか後輩とか関係無いから、遠慮せずよろしくな!」
「はい。よろしくお願いします。(ぺこり)」
「礼儀正しいいい子じゃろう!ワシはこういう子が大好きでなぁww」
「校長・・・またしても・・・」
「しかし校長、今は既に6人のパーティが出来上がっていて、定員オーバーとなってしまいやすが・・・?」
「うむ。それについては、次の試合が終わってからじゃ。ヤミカラス君!ついに君の出番が来たようじゃよ!」
「じゃあ、トゲチックちゃんには予備校の様子を見学してもらいましょう。」
「たのしみです!」



「やっちまいやした・・・」
「まさかヤミカラス君が2人欲しいとは・・・いやはやワシも想定外じゃった。」
「俺ももうちょっとがんばりたかったな〜・・・」
「なるほど。。いろいろと難しいのですね。勉強になりました。」
「でもみんな、自分たちの役割を全うしていて、、がんばってたとおもうよ。」
「うん、ありがと!」
「立派なことを言えるようになったのう・・・バタフリーちゃん、ここで先生たちから君に話があるんだ」
「?なんでしょうか・・・?」
「君はこの予備校で、たくさんのことを学んだよね。
  最初は自信が無さそうだったけど、だんだんと自分にすべきことが分かってきて、それが自信と誇りに繋がっていった。
  とてもすばらしい成長をしたと思うよ!ね、校長」
「そういうことじゃ。」
「・・・はぃ!ありがとうございます。」
「この予備校はね、バタフリーちゃんのような子たちを、立派に活躍させて、
  自分たちでも社会の役に立てる、そんな自信と誇りをつけてもらうためにガラガラ校長が設立したんだ。
  君は、もうそれを十分に身につけることができた。
  それだけじゃないよ。他人を勇気づけることまでできるようになったんだ。すごいことだよ。ね、校長」
「そういうことじゃ。」
「(もう誰も突っ込まなくなったな)」
「ハッ・・・まさか・・・」

「バタフリーさん。君の、ガラガラ予備校からの卒業を認める!!!」

「卒業生 第1号です!!」

「・・・!!おめでとう!!!」
「すげーじゃん!!おめでとう!!」
「・・・!!!(うるうるうる)」
「誰もが納得の結果でやんすね。おめでとう!」
「おめでとうございます。私も入学したら、バタフリーさんみたいになれるよう、がんばりますね。」
「(・・・ぐすん)あ、、ありがとうございます・・・!!ほんとうに、、いいんですか・・・?」
「ガラガラ校長と話し合った結果、なにも文句無しだよ!」
「そしてバタフリーさん、君を、最速で卒業した者として、我が校の最優秀生徒の座を与える!!」
「SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
「はわわわわわわ、、、、ほ、ほんとうですか!??」
「バタフリーちゃんにピッタリじゃん!」
「そ、、そんなこと/////」
「でも、僕たちもこれには納得だね。バタフリーちゃん、なんだかカッコよかったもん」
「バタフリーちゃん、君は、この予備校でたくさんのことを学んだはず。
  それはこれから社会に出ても必ず活きてくるはずだから、胸を張って出て行っていいんだよ。
  みんなといた大切な時間を、忘れないようにね。ね、校長」
「そういうことじゃ!」
「(号泣)みなさん、、ほんとうに、、、ありがとうございました!!!!」
「寂しくなっちゃうなー。けど、俺もすぐに卒業できるようがんばるよ!」

「さて、バタフリーさんが卒業したので、新しい生徒を迎え入れることができますね。」
「な〜るほど。それで・・・」
「そうじゃ。今日からトゲチックちゃんが我が校の生徒じゃ!みんなよろしく頼むぞ!」
「あっ。改めまして。よろしくお願いしますね。」

つづく