めざポ

55フーディンサイコキネシス炎のパンチアンコール自己再生奇跡の実1FFF
50パルシェン冷凍ビーム撒き菱鈍い大爆発黄金の実FFFF
50カビゴンのしかかり地震眠る自爆薄荷の実FFFF
50ガラガラホネブーメラン火炎放射眠る寝言太いホネFFFF
50カイリキークロスチョップ目覚めるパワー
ゴースト
眠る寝言ピントレンズDEFF
55フシギバナ目覚めるパワー
ギガドレイン眠り粉剣の舞食べ残しCEFF

'22/12/6構築、'23/2/5改良
速さ★★★
硬さ★★★
コンビネーション★★
変態度★★★★
煮詰め度★★
総合的満足度★★

目覚めるパワー毒という技を使いたくて組んだパーティ。
毒技というのはそもそも、金銀では草の弱点しか突けず、半減・無効化される属性も多いという一方で、
特殊タイプに対しては全て等倍以上を与えられるという、一貫の取りやすさがあったりする。
しかしそれはあくまで、まともに使われる唯一の毒技である「ヘドロ爆弾」が、
威力・命中率ともに安定しており、更には3割の確率で毒を撒けるという優秀な追加効果を持っているから言えることである。
一方で目覚めるパワー毒は、威力も追加効果も無く、ただ草の弱点を突けるというだけの技である。
しかも、草と言っても毒複合であるフシギバナ等には等倍しか与えられないし、
実質的にせいぜいナッシー・メガニウム・ワタッコあたりの弱点しか突けない。
これらはもれなく飛行技でも弱点を突くことができ、個体値の面でも、目覚めるパワーは毒より飛行の方がHPが高くマシなので、
これらの弱点を突く目的で使うなら目覚めるパワー飛行を使えば良い話になる。
したがって、目覚めるパワー毒という技は、不一致で使う必要性は限りなく無いに等しく、
毒ポケモンが属性一致で1.5倍の火力で打ってようやく意義が見出だせるようになる。
しかも毒ポケモンの多くは、もっと優秀なヘドロ爆弾を覚えるため、それを覚えないポケモン限定となる。
以上から、この技を使う意義を見出せそうなポケモンは、フシギバナ・ニドクイン・ニドキング・ゲンガー・クロバットにほぼ限定されるだろう。
(金銀では、これらのポケモンはヘドロ爆弾を覚えないので注意!)

では、この5種のいずれかで考えることになるわけだが、それでもなお、威力の低さと、半減の多さの問題が付き纏う。
威力70というのは属性一致の1.5倍を加味しても実質105にしかならず、これは誰でも覚えられる恩返しとほとんど変わらない。
実際、例えば55フシギバナ→50ヘラクロスの剣の舞+めざ毒のダメージは、剣の舞+恩返しと全く同じになる。
ここに更に追い打ちをかけるのが、恩返しとの耐性の被り方で、
恩返しに耐性を持つ属性のうち、岩タイプはめざ毒でも同じく半減されてしまい、鋼タイプに至ってはめざ毒では無効化されてしまう。
しかもめざ毒はこれに加え、地面や毒タイプにも半減されてしまうというデメリットが追加される。
唯一属性的に恩返しに優位を取れるのが、対ゴーストで、恩返しは無効化されるのに対し、めざ毒は半減で済む。
それでも威力70しか無い技が半減されるというのは致命的であり、
しかもゴーストポケモンのうちゲンガーは毒タイプまで持っていて四半減(1/4ダメージ)されてしまうので、
無効化される恩返しと、果たして差別化出来ていると言えるかと言うと甚だ怪しい。
つまり、毒ポケモンが属性一致でめざ毒を使ったとしても、恩返しと比べると、
「ナッシー等に倍のダメージが入る」というのと、「ムウマに少しだけダメージを与えられる」という、
実質ほぼこの2点ぐらいしか利点が無いということになってしまう。
更に言うと、ナッシーに対しては、ピンポイントで狙うのならばそもそも目覚めるパワー蟲の方が良い。
毒ポケモンが属性一致でめざ毒を打っても、4倍弱点を突けるめざ蟲には敵わない。しかも、めざ蟲ならばHP個体値が減らないメリットもある。
したがって、ただナッシーを狙うだけでなく、同じ技で更にカビゴンやサンダー等に対しても一貫性を取れる、
と言ったメリットを活かす必要がある。そこでようやく目覚めるパワーが毒である意義が出て来る。
それを踏まえた上で使い方を模索しないといけない。

ここで、候補となる5種の中で、普通の型だとナッシーやムウマを突破するのに骨が折れるポケモンと言えばズバリ、フシギバナだろう。
また、単発でめざ毒を打つだけでは、属性不一致の恩返しと同等というぐらいなのだから、いかに火力が無いかが分かる。
したがって、攻撃力を上げるための積み技の併用は不可欠になると思うが、フシギバナは剣の舞を使えるという面でもシナジーがある。
クロバットで嫌な音と併用するのも、ワンチャンあるかも知れないが、今回はフシギバナを優先した。
肝心の火力だが、55フシギバナの剣の舞+めざ毒で、50ナッシーを中乱数一撃だった。
ここまで的を絞ったんだからせめて確定一撃で倒れてくれよという話だが、もはやここまで来たら「倒せるもの」と思うしか無い。
また、50ムウマに対しては、剣の舞を2回積むことで、めざ毒で高確率2発で倒せるようになる。
55フシギバナなら50ムウマには先制出来るし、黒い眼差し、滅びの歌、と悠長に居座って来るムウマの突破は望めるかも知れない。
他の技をどうするかだが、草/毒ポケモンで剣の舞+毒技を使うとなると、ウツボットのテンプレが思い浮かぶ。
ヘドロ爆弾/サブ技/眠り粉/剣の舞という構成が便利で汎用性がある。
サブ技の枠は属性一致のギガドレインの他、ヘドロ爆弾と相性の良い目覚めるパワー炎や水なども有力候補となるが、
何を隠そう、今回のフシギバナは目覚めるパワーを既に毒で使ってしまっている。
したがって、ここはほぼ一択でギガドレインということになった。フシギバナの特攻の高さと、絶妙な耐久も活かせることだろう。

以上のような考察により、主役のフシギバナはこのような技構成になった。
火力面では劣化ウツボットのようなものだが、耐久が段違いである上、素早さも高く、
特にLv.55によって50ムウマや50ヘラクロスを抜けるのは極めて重要である。
あとは、天敵の炎や鋼をなるべく避けつつ、目当てのナッシーやムウマをなるべく釣りやすいような編成を目指した。
初めしばらくは55吠えるライコウとのWAで、天敵のエアームドを寄せ付けないようにしていたが、
炎エースに困ることがあったのと、55カビゴンや55バンギラスを比較的呼びたいなと思い、フーディンに変更した。
ガラガラがねむねご型なのは、例によってエアームドを対策するため。
このフシギバナはエアームドを逆立ちしても一生突破出来ないため、
エアームドに対しては起点にした上で全抜き出来るぐらいのポケモンを仕込まないと、ガン受け成立により詰んでしまう。
ナッシーを呼びやすいパーティにはなったと思うが、ムウマを呼べるかは怪しい。
ただ、フシギバナにとってもムウマは「何とか突破出来る」という程度のレベルなので、
サポメンでもある程度の抵抗が出来る必要があると考えた。

この型を使っていてつくづく実感したのは、「ウツボットのヘドロ爆弾が如何に偉いか」ということである。


ログ壱 …対バランスパ、テンプレライコウ昆布
ログ弐 …対55サンドパン、ギガドレインブッ刺さる
ログ参 …対55バクフーン、ライコウでギリギリの戦い
ログ肆 …対55ガルーラ、めざ毒の一貫性


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