げきりん

ドラゴンタイプの最高威力技。とは言っても金銀では威力がサイコキネシスと同じ90しか無く、
その割に2-3ターンの間行動が固定されてしまう上、混乱状態にまでなってしまうので、
技の性能に対してリスクが見合っていない。
この技で弱点を突ける相手もカイリューとキングドラしかおらず、ほとんどの相手には等倍以下のダメージしか入らない。
逆に、半減される属性も鋼しか無く、命中率も安定していて一貫性だけは取りやすいため、
強いて言えば成長+バトンタッチを決めれば、メイン技として張れなくはないかも知れない、という程度だ。

・カイリュー
この技を、属性一致で打てる唯一のポケモン。
威力90とは言え、属性一致だと135相当になるので、一応大文字や雷などを超えて最大火力で打てる特殊技となっている。
しかし、行動制限と混乱のリスクがあまりに大きいため、
前述したようにドーブルで成長+バトンタッチを繋いだ上で、
この技であらゆる相手を2発程度で倒せるよう準備した状態で使うのが関の山か。
一応、特攻ランクが+1ならば55ガラガラや50ヘラクロス程度の耐久を2発、
特攻ランクが+2ならば55ライコウや52スイクン程度の耐久を2発で倒せるようになる。
あるいは、この技は寝言で発動すれば、行動制限や混乱にはかからず、
単発の威力90ドラゴン技として打つことができ、それならばそれなりに使い勝手は良いので、
眠る+寝言と併用するという手も無くはない。
ただ、せっかく広い攻撃範囲を持つことが出来るカイリューでそのようなことをするのは些か勿体なくもある。

けたぐり

格闘タイプの小技。第3世代から仕様が大幅に変更されたが、
金銀まではあくまでただの威力50・命中率90%の小技でしかなく、とても実戦に耐え得るものではない。
カイリキー族・オコリザル族・ウソッキーのみがこの技を覚えることが出来るが、
カイリキーやオコリザルは同じ格闘技・同じ威力50の空手チョップも覚えることが出来る。
この技は2割の怯みの追加効果がある点でのみ秀でているが、狙うほどのものでもなく、
それより命中率100%で急所率が高く、ついでにPPまで多い空手チョップを使った方が良いだろう。
また、ウソッキーも格闘技を使いたければ目覚めるパワー格闘か爆裂パンチで良く、
怯みの追加効果はそもそもメイン技の岩雪崩で足りている。
ストーリー攻略においては、ノーマルポケモンへの打点として役に立つことだろう。

げんしのちから

岩タイプの中威力技。威力が60しか無い上にPPも最大で8しか無いが、
10%の確率で攻撃・防御・特攻・特防・素早さの全能力ランクが1段階上がるという追加効果が極めて強力で、
運良く一度発動してしまえば、そのまま全抜きも夢ではない。
その他の面では、基本的に目覚めるパワー岩に劣っているため、
この技を敢えて採用するのは、その10%のロマンを追求する場合がほとんどである。
なお、PP8回分すべて打った際に、一度でも追加効果が発動する確率は、約57%しか無く、かなり際どい数字である。
ここに不思議な木の実を持たせ、13回打てるようにした場合、その確率は約75%まで上昇する。

・バンギラス、イノムー、ガラガラ
この技を、眠る+寝言と併用することで試行回数を稼ぎ、10%の追加効果に期待出来るポケモンの代表例。
攻撃範囲的には、バンギラスはメイン技として、地面ポケモンは地震と相性の良いサブ技として使用することが出来る。
太いホネに依存しているガラガラ以外は、更に試行回数を稼げるよう、不思議な木の実を持たせるのも手。
イノムー:寝言や不思議な木の実と併用して試行回数を増やす

・プテラ、カブトプス
試行回数を稼ぐわけではないが、他に持たせられる岩技が無く、結果的に属性一致の岩技がこの技になるというケース。
これらのポケモンは岩雪崩を覚えず、最大威力の岩技は目覚めるパワーになるのだが、
他のタイプの目覚めるパワーを持たせたかったり、HPを落としたくない場合は、その目覚めるパワー岩すら持たせることが出来ない。
こうなると、更に威力は下がるものの、結果的に岩技はこの技に落ち着くこととなる。
ただしカブトプスはこの技を持たせると、剣の舞・メガトンキック・地獄車などがLv.65以上でないと両立出来ない点に注意。
2000ルールのレベルでは両立不可ということになる。特に剣の舞を使えないのは痛い。
プテラ:属性一致メイン技として

・フシギバナ、メガニウム、ナッシー、リザードン、オーダイル等
その他、この技を覚えるポケモンは、威力60の岩技という性能は切り捨ててでも、
10%の追加効果のロマンのためにこの技を採用する価値は無くはない。
ただし、多くのポケモンはこの技を習得する手段が遺伝であるため、初代マシン技とは両立出来ない場合が多いほか、
遺伝経路が限られているため、他の遺伝技とも両立不可の弊害が多いという点に要注意。
フシギバナにとっては、配布タマゴ技である。
ナッシー:ムウマを起点にして道連れも無効化しながら全抜き

・セレビィ
この技を、バトンタッチと併用出来る唯一のポケモン。
ウルトラカップでしか使用出来ないが、宿木のタネや自己再生と両立出来て耐久性能がそれなりにあるため、
試行回数を稼いで追加効果を発動させ、任意のポケモンにバトンタッチすることで無双を狙うというロマンがある。

・ホウオウ、ルギア
この技を使えるのはLv.88から。
なかなか実戦登用する機会は無いかも知れない上、Lv.100で使えるウルトラカップなら何ら問題無いのだが、
もしこれより低いレベルでこれらのポケモンを使えるローカルルールで遊ぶ際は、使用不可になるという点にだけ注意が必要。

・カラカラ、チコリータ等
低レベルで使われるリトルカップにおいては、ダメージ計算の都合上、
岩雪崩や目覚めるパワー岩とほとんど変わらない火力を出すことが出来るため、
岩雪崩のように外す危険性が無く、目覚めるパワーのように個体値が下がるリスクも無い岩技という点で、
この技がストライク対策として普通に採用されることがある。
短期戦になるためPPの少なさが気になることはまず無く、追加効果もたまたま出たらラッキーという程度。
【リトルカップ】チコリータ:追加効果が発動すると木の実ジュースと併用で異常な硬さになる
【5ルール】プテラ:低レベル戦では目覚めるパワー岩の代わりに使える


戻る