ノーマルタイプ考察

ノーマルポケモン・相性一覧(未進化形態および伝説は除いてあります。全26種)
種族名一覧複合属性タイプ相性(弱点および耐性)
カビゴン
ハピナス
ポリゴン2
リングマ
ガルーラ
ケンタロス
ミルタンク
ピクシー
オドシシ
グランブル
ペルシアン
プクリン
オオタチ
ノコッチ
ラッタ
ベロリンガ
エイパム
メタモン
ドーブル
- ×
ピジョット
ドードリオ
オニドリル
ヨルノズク
トゲチック
カモネギ
ひこう × ×
キリンリキエスパー ×
●:4倍弱点  ○:2倍弱点  ・:等倍(1倍)  △:1/2耐性  ▲:1/4耐性  ×:無効化(0倍)耐性


主な長所・短所
長所短所
ノーマル属性を
持つこと
・弱点が少なく、あっさり倒されてしまうようなことが少ない
・多くの攻撃技を属性一致で使うことが出来る
・弱点(格闘)と耐性(ゴースト、岩、鋼)を持つ属性
  が一致しないため、完封されるようなことが少ない
・ゴースト技を無効化出来る
・特殊の弱点を持たない
・GB/VC環境において最強のプレゼント使い
  かつ最強のプレゼント耐性となる
・ゴースト技以外に
  耐性がひとつも無い
ノーマル技 ・高威力で優秀な技が多い
・種類が圧倒的に多い
・覚えられるポケモンが多い
・耐性を持つ属性が少なく、
  多くのポケモンに等倍ダメージを与えられる
・属性強化アイテムが唯一2種類ある
・大爆発が強い
・一撃必殺技がある
・弱点を突ける属性が無い
・無効化される属性がある(ゴースト)
ノーマルポケモン
の傾向
・HPが高めのポケモンが多い
・再生回復を覚えるポケモンが多い
・多彩な属性の技を覚えられるポケモンが多く、
  役割破壊がしやすい
・種類が多い
・素早さが低めのポケモンが多い
・特攻が低めのポケモンが多い


種族値の特徴(未進化形態および伝説は除いてあります)
種族値HP攻撃防御 特攻特防素早さ合計
平均897666 637372437
平均に近い
ポケモン
リングマ
グランブル
ベロリンガ
オオタチ カビゴン
キリンリキ
オニドリル
オニドリル リングマ
ベロリンガ
ヨルノズク ペルシアン
(※全体的に
最も近いのは
ピジョット)
平均から遠い
ポケモン
ハピナスハピナスハピナス ドーブルハピナスペルシアン ドーブル
(※全体的に
最も遠いのは
ハピナス)


能力ランキング(未進化形態および伝説は除いてあります)
順位/26種HP種族値 攻撃種族値物理耐久 特攻種族値特殊耐久 素早さ種族値合計種族値
1位ハピナス
(255)
リングマ
(130)
ミルタンク
(31356)
ポリゴン2
(105)
ハピナス
(67146)
ペルシアン
(115)
カビゴン
ハピナス
(540)
2位カビゴン
(160)
グランブル
(120)
カビゴン
(30856)
キリンリキ
(90)
カビゴン
(42826)
ケンタロス
(110)
3位プクリン
(140)
カビゴン
ドードリオ
(110)
ガルーラ
(27641)
ピクシー
オドシシ
(85)
ヨルノズク
(30282)
ミルタンク
ドードリオ
オニドリル
(100)
ポリゴン2
(515)

※「物理(特殊)耐久」は、ここでは「Lv.50での最大防御(特防)の実数値×最大HPの実数値」と定義します。


その他のランキング(未進化形態および伝説は除いてあります)
順位/26種使える技の多さ使える技の少なさ 模範ポケ(※1)異端ポケ(※2)個人的に好き
1位ドーブル (243)メタモン (1) メタモンハピナスオニドリル
2位ピクシー (80)オドシシ 
ヨルノズク (39)
ピジョットトゲチックポリゴン2
3位プクリン (72) カモネギドーブルハピナス

※1…「模範ポケ」とは、その属性の種族値平均グラフ(上に載せた六角形)と最も種族値グラフの形が似ているポケモンを指します。
※2…「異端ポケ」は、模範ポケの逆で、最もグラフの形が違うポケモンを指します。


攻撃面・サブウェポンとの相性

ノーマル耐性攻撃技の通り
ゴースト ×
×

まず、メインウェポン
<候補…捨て身タックル 恩返し 八つ当たり のしかかり>
捨て身タックルを覚える場合は、反動さえ気にならなければコレを使えばとりあえず強い。威力120で命中100%という貴重な技。
覚えなければ恩返しまたは八つ当たり。これも充分優秀な技。こちらは誰でも技マシンで覚えることが出来る。
のしかかりはサポート向けで、追加効果の麻痺が主な狙い。メインとして使いこなせるのはカビゴンぐらいか。
特殊な例として、GB/VC環境の場合はプレゼントが有効であり、一部のポケモンがメイン技のように扱うケースがある。
通常のダメージ計算とは異なるが、有効範囲は概ね通常のノーマル技と似ている。

ノーマル技で弱点を突ける属性はひとつも無いが、
耐性を持つ属性もそこまで多くはなく、特に特殊タイプにはもれなく等倍でダメージが入る。
特に威力が高く優秀な技が多いため、誰の弱点も突けずとも、それだけでメイン技となり得る。

ノーマル耐性を持つポケモンはゲンガー等のゴースト、エアームド等の鋼、バンギラス等の岩。
また、物理耐久の高いパルシェンやミルタンク等も障壁となる場合が多い。
サブウェポンはそのあたりの弱点を突ける技が候補に挙がるが、
ノーマル技の単体での攻撃範囲の広さゆえに、鈍いや剣の舞などの積み技と組み合わせれば、コレ一本で充分戦えることもある。

因みにノーマルポケモンは多彩な技を覚えるので、ノーマル技がメインウェポンになるとは限らない。
<例:ハピナス・ポリゴン2・ピクシー(冷凍ビーム) ドーブル(地球投げ)>
逆に、まともな属性一致技を持たないポケモンは、仕方なく威力の高いノーマル技をメインとする場合がある。
<例:カイリュー・クロバット・ハッサム・カイロス(捨て身タックル・恩返し)>

+格闘
ゴーストには完全に無抵抗になってしまうが、それ以外に関してはとても相性が良い。
鋼と岩の双方に、ひいてはパルシェンやミルタンクにも弱点を突くことが出来る。
ただし、いずれも物理耐久のとても高いポケモンが多いため、
鈍いなどで攻撃力を上げたり、爆裂パンチの混乱と絡めるなど一工夫は必要となる場合が多い。
また、地獄車程度の威力では、属性一致の恩返しよりは強いが、捨て身タックルより弱いぐらいなので注意。
ゴーストには完全に無抵抗になってしまうため、サポートで撒き菱や追い打ちなどの対策が必要となる。
<例…カビゴン・カイリュー(捨て身タックル+爆裂パンチ) ミルタンク・リングマ(恩返し+爆裂パンチ)
ドードリオ・ハッサム(捨て身タックル+めざ格) カイロス(捨て身タックル+地獄車)>
<対策…ゲンガー ムウマ エアームド フォレトス プテラ ツボツボ ドンファン>

+飛行
岩・鋼に半減されてしまうため、相性は最悪。わざわざサブ技にすることはまず無い。
苦手な格闘ポケモンの弱点は一応突けるが、めざ飛を打つぐらいなら属性一致の恩返しの方がダメージが大きい。
ノーマル+飛行ポケモンが、両方の属性一致技として併用することがある程度。
それでも範囲をカバーしきれていないので、更に他のサブ技も併用する場合が多い。
<例…ドードリオ・オニドリル(捨て身タックル+ドリル嘴)>

+毒
岩・ゴーストに半減される上、鋼には無効化されるという、最悪な相性を持つ。
そもそもノーマル技をメインとするポケモンで、ヘドロ爆弾を覚えるポケモン自体が限られるため、
何かが間違ったとしても普通はお目にかかれる攻撃範囲ではない。
逆に言うと毒技というのはノーマル技と攻撃範囲が似ている(すべての特殊タイプに等倍以上が入るという点も同じ!)ため、
ある程度の互換性があるということは覚えておいても良いかも知れない。

+地面
格闘と同じく鋼・岩の弱点を突ける上、ゲンガーの弱点まで突けるので、ノーマル技とはトップクラスに相性が良い。
地震を覚えるポケモンならば、まず真っ先に候補となるサブ技であり、
ノーマルポケモンにとっては、「地震を覚える」ということが大きなステータスとなるほどである。
ただし、鋼タイプでも飛行を併せ持つエアームドは大きな障壁となる。
また、弱点を突かれないパルシェンやミルタンクも突破は難しい。
<例…カビゴン・ケンタロス・ガルーラ(捨て身タックル+地震) ミルタンク・リングマ・オドシシ(恩返し+地震)>
<対策…エアームド フォレトス プテラ ツボツボ ハッサム パルシェン ミルタンク ドンファン>

+岩
鋼タイプには通らないし、岩タイプの相手も地面を併せ持っていれば半減されてしまう。
一応パルシェンの弱点は突けるが、岩雪崩で弱点を突いても、属性一致の恩返しとダメージはほぼ同じ。
よほどツボツボやプテラ、ファイヤーやリザードン等を対策したい場合でしか使う組み合わせではない。
<例…カビゴン(捨て身タックル+岩雪崩) ハッサム・カイロス(捨て身タックル+めざ岩)

+蟲
ゴースト・鋼タイプに半減されてしまうし、岩ポケモンもバンギラスの弱点を突ける程度。
全く相性が良くなく、バンギラスの弱点を突くのなら格闘か地面技を使えば良い。
そもそもサブ技で威力が高い蟲技というものも無い。

+ゴースト
岩・鋼への通りこそ悪いが、唯一ノーマル技を完全に無効化して来るゴーストへの最強の役割破壊となる。
ただし、ゲンガーに対しては地震の方がダメージが大きいため、実質的にムウマへのピンポイント対策という面が強い。
それゆえ環境によって価値は左右され、ムウマが多ければそれだけ有効な攻撃範囲となり得る。
なお、一撃ありルールにおいては、角ドリルやハサミギロチンをメインとして扱うポケモンにとって、
ゴースト技は唯一無効化されるゴーストに対する打点となるため、一撃無しルールに比べて大幅に価値が高くなる。
<例…カビゴン・ペルシアン・ラッタ(捨て身タックル+シャドーボール) ミルタンク・グランブル(恩返し+シャドーボール)
カイリュー(捨て身タックル+めざ霊)>
<対策…エアームド フォレトス ハガネール バンギラス サイドン ツボツボ パルシェン ミルタンク>
<一撃ありの例…キングラー・カイロス(ハサミギロチン+めざ霊) カイリュー・アズマオウ(角ドリル+めざ霊)>

+鋼
岩の弱点だけは突ける。基本的に鋼の弱点も突ける地面技の方がより相性が良いため、
「地震を覚えないがアイアンテールは覚える」というポケモンが、仕方なく地震の代わりとして使うという場合が多い。
一応、プテラやツボツボに対しては、地面技よりもダメージが入るため、それらを強く意識するなら地震を差し置いて使うことも無くはない。
ハッサムは属性一致の鋼の翼が使えるが、それよりも不一致の捨て身タックルの方が威力が高く範囲も広いため、
捨て身タックルの方をメインとして扱い、属性一致の鋼の翼をサブのように扱うという稀有な例である。
<例…ケンタロス・ピクシー・ポリゴン2・ペルシアン・カモネギ・カイリュー(捨て身タックル+アイアンテール)
ノコッチ(恩返し+アイアンテール) ハッサム(捨て身タックル+鋼の翼)>
<対策…エアームド ハガネール フォレトス ハッサム パルシェン ミルタンク>

+炎
岩タイプには半減されるが、鋼タイプにはもれなく弱点を突けるため一長一短。
特に、鋼ポケモンは特殊耐久が低いポケモンばかりなので、大文字なら基本的に2発以内で倒せるので費用対効果はかなり大きい。
逆にゴーストタイプには有効打にはなりにくいが、回復技を持っていない場合も多いため、ジリ貧を狙えなくはない。
使用者の特攻の高さによっては、パルシェンに対してもメイン技のノーマル技よりダメージが入る場合がある。
<例…カビゴン・ケンタロス・プクリン・カイリュー(捨て身タックル+大文字) ピクシー(恩返し+大文字)
ミルタンク(恩返し+炎のパンチ) ハピナス(プレゼント+大文字)>
<対策…バンギラス サイドン ゴローニャ オムスター プテラ サニーゴ マグカルゴ ゲンガー ムウマ>

+水
無差別破壊コンビネーションで、特に岩タイプには弱点も突ける、優秀な補完性能を持つ。
ただしノーマルポケモンは特攻の低いポケモンが多く、技も威力95の波乗りが精一杯なので、
サイドンのように4倍弱点を突けるポケモンでない限りは、大きな圧力にはなりづらい。
ましてや等倍となる鋼やゴーストポケモンは押し切れないことも多い。雨乞いでサポート出来れば良いが・・・
<例…カビゴン・ケンタロス・カイリュー(捨て身タックル+波乗り) ポリゴン2(捨て身タックル+めざ水)>
<対策…ゲンガー ムウマ オムスター サニーゴ パルシェン ミルタンク ブラッキー>

+草
炎技と逆で、鋼タイプには通らないが岩タイプの弱点を突けるため、一長一短・・・と言いたいところだが、
大文字のように手軽に打てる高火力技が草技には無いため、技に恵まれず実戦ではまずお目にかかれない。
目覚めるパワーを使うにも、岩の弱点を突くならまずはめざ水になりそうだ。

+電気
岩・ゴースト・鋼のいずれにも有効なわけでもないが、逆に半減されるわけでもない。
ただし、サイドンやハガネール等、地面タイプの複合を持っているポケモンにはほぼ封じられてしまう。
ノーマル受けの代表格であるエアームドの弱点を突ける他、数値で受けて来るパルシェンにも致命傷を与えられる点が優秀。
炎技は覚えられないが電気技なら覚えられるというノーマルポケモンが一部存在し、
それらはエアームドに対して炎技の代わりという感覚で電気技を採用することがある。
また、状態異常を治せないゴーストポケモンやミルタンク等に対しては、追加効果の麻痺が有効となる。
そのため、ダメージそのものよりは、麻痺を期待して電磁砲が採用されることがしばしばある。
<例…カビゴン(捨て身タックル+電磁砲) ペルシアン・ラッタ(捨て身タックル+雷)
ミルタンク・リングマ(恩返し+電磁砲) キリンリキ・グランブル・ノコッチ(恩返し+雷)>
<対策…ハガネール ゲンガー ムウマ サイドン ゴローニャ バンギラス レアコイル ドンファン>

+エスパー
特に有効ではない。一応ゲンガーの弱点を突けるというのと、
ノーマル耐性ではないが格闘ポケモンに対して、特攻の高いポケモンのサイコキネシスならそこそこの打点があるという程度。
キリンリキが併用することがあるが、攻撃範囲の補完というよりは、属性一致の物理+特殊の両刀という意味合いになる。
<例…キリンリキ ポリゴン2(捨て身タックル+サイコキネシス)

+氷
鋼タイプに半減される上、岩にもゴーストにも有効ではないため、直接的な相性補完は取れていない。
ただし、岩ポケモンでもサイドンやゴローニャやプテラの弱点は突ける他、
鋼ポケモンでもエアームドやハガネールには等倍で入ったりと、複合属性の弱点を突くことで間接的に対策になる場合がある。
それでも等倍では大した火力にはならないが、特攻の高いポケモンならばサブ技として十分な火力になる。
<例…ポリゴン2・カイリュー(捨て身タックル+冷凍ビーム) ハピナス(プレゼント+冷凍ビーム)>
<対策…フォレトス レアコイル オムスター サニーゴ パルシェン ツボツボ マグカルゴ バンギラス>

+ドラゴン
全く解決になっていない。むしろ毒技と同じく、ノーマル技と範囲が似ている。

+悪
ゴースト技と同じく、岩や鋼タイプには通りにくいが、ゴーストタイプへの打点となる。
かなりゴースト技と範囲が似ているが、ノーマルポケモンは特攻よりも攻撃力が高いポケモンが多く、
技も噛み砕くよりはシャドーボールを覚えるポケモンの方が多く、
更には対象となるゴーストポケモンも、特防より防御力の方が低いため、
色々な面でゴースト技に劣ってしまう結果となる。これと言った使い手も居ない。


防御面・役割

短所にも書いた通り、ゴースト技を無効化出来る以外は何ひとつ耐性は無い。
そのゴースト技も、よく見るものと言ったらせいぜいカイリキーのめざ霊ぐらいなものである。
よって、基本的にノーマル属性を持つことによって防御面で得することはまず無いと言って良い。
弱点もまた格闘1タイプのみであるので、単純に耐久力があれば場に出しやすい、低ければ出しにくいということになる。
「種族値の特徴」のグラフから分かるように、ノーマルポケモンは全体的にHPの高いポケモンが多く、耐久も高めな傾向にある。
更に、いわゆる再生回復(体力の半分を回復する技)を使えるポケモンが意外と多く、
それらは電磁波やリフレクターと言った補助技を使えることも多いため、
広範囲に渡って高い誤魔化し性能を持つポケモンは多い。
また、弱点が少ないということは、壁技によるサポートや、鈍い等による防御面UPにより一層崩されにくくなるということであり、
対策を怠ると忽ち不落の要塞と化す。


多くのポケモンが覚える技

10まんボルト でんじは シャドーボール ゆびをふる etc.


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