地面考察


地面ポケモン・相性一覧(未進化形態および伝説は除いてあります。全12種)
種族名一覧複合属性タイプ相性(弱点および耐性)
ドンファン
サンドパン
ガラガラ
ダグトリオ
- ×
グライガー飛行 × ×
ニドクイン
ニドキング
×
ゴローニャ
サイドン
×
ハガネール × ×
ヌオー ×
イノムー ×
●:4倍弱点  ○:2倍弱点  ・:等倍(1倍)  △:1/2耐性  ▲:1/4耐性  ×:無効化(0倍)耐性


主な長所・短所
長所短所
地面属性を
持つこと
・砂嵐のダメージを受けない
・メジャータイプのひとつである電気を無効化出来る
・物理の弱点を持たない
・電気タイプには役割破壊を持たれることが多く、
  後出ししにくい
・電気以外の耐性が少ないため、
  属性を活かした役割を持ちにくい
地面技 ・地震が強く、覚えられるポケモンもそこそこ多い
・抜群を上げられる属性が、格闘と並んで最多(5タイプ)
・岩、氷、ノーマルなど、組み合わせると
  格段に攻撃範囲が広がる属性が多い
・一撃必殺技がある
・電気タイプの弱点を突ける唯一の属性である
・種類が少ない
・無効化される属性がある(飛行)
地面ポケモン
の傾向
・攻撃力、物理耐久が高めのポケモンが多い
・複合属性が多彩
・特殊耐久が低く、遅いポケモンが多いため、
  メジャータイプである水技にあっさりやられることが多い


種族値の特徴(未進化形態および伝説は除いてあります)
種族値HP攻撃防御 特攻特防素早さ合計
平均7995106 576661463
平均に近い
ポケモン
ゴローニャニドキンググライガー ハガネール
ゴローニャ
ハガネール
ゴローニャ
ヌオー
グライガー
サンドパン サンドパン
イノムー
(※全体的に
最も近いのは
サンドパン)
平均から遠い
ポケモン
ダグトリオサイドンハガネール ニドキングサイドンダグトリオ ダグトリオ
(※全体的に
最も遠いのは
ダグトリオ)


能力ランキング(未進化形態および伝説は除いてあります)
順位/12種HP種族値 攻撃種族値物理耐久 特攻種族値特殊耐久 素早さ種族値合計種族値
1位サイドン
(105)
サイドン
(130)
ハガネール
(45431)
ニドキング
(85)
ニドクイン
(26656)
ダグトリオ
(120)
ハガネール
(510)
2位イノムー
(100)
ドンファン
(120)
サイドン
(36081)
ニドクイン
(75)
ニドキング
(23562)
ニドキング
グライガー
(85)
ドンファン
(500)
3位ヌオー
(95)
ゴローニャ
(110)
ゴローニャ
(33666)
ヌオー
(65)
ヌオー
(23316)
ニドクイン
ニドキング
(495)

※「物理(特殊)耐久」は、ここでは「Lv.50での最大防御(特防)の実数値×最大HPの実数値」と定義します。


その他のランキング(未進化形態および伝説は除いてあります)
順位/12種使える技の多さ使える技の少なさ 模範ポケ(※1)異端ポケ(※2)個人的に好き
1位ニドキング
ニドクイン (74)
イノムー (36) サンドパンダグトリオニドキング
2位グライガー
ドンファン (38)
ドンファンハガネールゴローニャ
3位サイドン (68) ゴローニャサイドンイノムー

※1…「模範ポケ」とは、その属性の種族値平均グラフ(上に載せた六角形)と最も種族値グラフの形が似ているポケモンを指します。
※2…「異端ポケ」は、模範ポケの逆で、最もグラフの形が違うポケモンを指します。


攻撃面・サブウェポンとの相性

まず、メインウェポン
候補…地震 ホネブーメラン
御存知、地震は威力100、命中100、PP10という素晴らしい性能の技であり、メイン技としてもサブ技としても優秀。
その上、地面ポケモンは全員もれなく地震を覚えることが出来る(グライガーもポケスタ金銀の賞品として手に入る)ため、
複合属性を持ち、そちらの技をメインとする場合以外はまず間違い無くメイン技として使って良い技である。
ただし例外としてガラガラに関しては、専用技であるホネブーメランを覚え、地震よりもそちらを採用する場合がある。
ホネブーメランは威力50の2連続攻撃で、命中率は90であるため、単純計算では地震の方が効率が良いが、
2回分攻撃することによって1回でも急所が発動する確率を高めたり、
身代わり相手には、1発目で身代わりを壊すことによって2発目を本体に直接当てることが出来るという効果を持っている。
また、お互いの能力値が低いリトルカップでは、ダメージ計算式の都合上、
基本的には地震よりもホネブーメランの方が与えられるダメージが少しだけ高くなるため、
この差を重要視するならばカラカラに持たせることも多い。

地面技で抜群となる属性は毒、岩、鋼、炎、電気と実に5タイプもあり、これは格闘と並んで最多である。
特に電気に抜群を上げることが出来る唯一の属性で、ライコウ攻略の際は大きな決定力となる。
レアコイル、マグカルゴには4倍ダメージを入れることも出来る。
一方で地面耐性を持つのは、サンダー等の飛行、ヘラクロス等の蟲、そしてナッシー等の草しか無いが、
このうち飛行には完全に無効化され、その飛行も多くの場合パーティに1匹は居るというのが痛い。
サブ技を選ぶ際には、まず真っ先に飛行を潰せる技を選択したいところ。
幸い飛行タイプはメジャータイプの弱点を多く持ち、比較的役割破壊はしやすい。
それに加えて草と蟲タイプも弱点が多めというのもあり、
これによって地面技というのは、ひとつサブ技を持つだけで格段に攻撃範囲が広がりやすいという傾向を持つ。
地震の性能も併せてみると、攻撃面でかなり脅威となる技タイプとなるだろう。

+ノーマル
ノーマル+地面の相性がとても良いのだから、こちらもやはり相性が良い。
ノーマル技が効かない地面・岩・ゴーストタイプのポケモンは軒並みメイン技の地震に弱く、まず近寄って来ないので、
それ以外のポケモンに、弱点こそ突けないが満遍なく安定したダメージを与えることが出来る。
格闘+ノーマルと似たような発想である。
ノーマル+地面と違って重要な点は、地震がメイン技で、属性一致で使われるということ。
これによって、地震を等倍で受けるが不一致ならば物理耐久の高さで耐えられたフォレトス等では受けづらくなり、
逆にノーマル技は不一致であるので、ナッシーやギャラドス等、
地震に強くてある程度の物理耐久のあるポケモンで受けやすくなる。
ただし、眠るを使わず光合成で回復する草ポケモンで受ける場合に関しては、麻痺の追加効果があるのしかかりには要注意。
エアームドでしっかりと止められてしまう点は、ノーマル+地面と同じである。
例…ドンファン(地震+捨て身タックル) サイドン・ハガネール(地震+のしかかり) ゴローニャ・ハガネール(地震+大爆発)
対策…エアームド プテラ ナッシー メガニウム スイクン パルシェン ファイヤー ギャラドス

+飛行
地震を半減して来る草と蟲の双方に抜群を入れることが出来るので比較的相性は良いが、
肝心な飛行ポケモンへの性能はイマイチであるため、その層に有効な岩雪崩などと併せて第3の技として使われることが多い。
地面+飛行だけで使うポケモンと言ったら、双方を属性一致で使えるというメリットを持つグライガーぐらいだろうか。
例…グライガー(地震+めざ飛or翼で打つ) ガラガラ(地震+めざ飛)
対策…サンダー エアームド プテラ スイクン パルシェン ギャラドス グライガー

+毒
草の弱点しか突けないが、蟲や飛行で毒技を半減出来るポケモンは少なく、
ノーマル技と同様、意外と幅広い相手に安定したダメージを与えることが出来る。
有効範囲は地面+岩には到底敵わないが、ポイントなのは威力であり、
岩技として採用される岩雪崩(威力75)に対して、こちらはヘドロ爆弾(威力90)であるので、
同じ倍率でダメージを与えられる相手に対しては、こちらの方が強いのである。
ただ、これはノーマル技でも同じことが言えるので、
実際に使われるのは草を強く意識したり、追加効果の毒に期待する場合ぐらいだろうか。
例…ダグトリオ・グライガー(地震+ヘドロ爆弾)
対策…エアームド グライガー プテラ クロバット ギャラドス ヘラクロス スイクン

+岩
最強の無差別破壊コンビネーションと謳う人も多い、それほど優秀な組み合わせ。
飛行と蟲の双方に抜群を与えることができ、草でも半減出来るポケモンが居ないというのはもちろんだが、
重要なのは使い手で、剣の舞や嫌な音によって地面技と岩技の双方の威力アップを図れるポケモンが多いため、
全抜き性能がかなり高いという点が最も特筆すべきところではないだろうか。
この組み合わせに比較的強めであるナッシーやヘラクロスを対策するために、
更に第3の技として飛行や蟲技の役割破壊を持たせることもある。
因みに注意したいのは、地面技が半減で岩技が等倍となるポケモン(ナッシー等)や、
地面技が等倍で岩技が抜群となるポケモン(パルシェン等)には、
地震のダメージと岩雪崩のダメージはほとんど変わらない(岩技がめざ岩の場合に関しては地震の方が強い)という点。
属性一致の地震は単純計算で威力150で、岩雪崩の威力75のちょうど倍ということを考えれば、分かりやすい。
例…ガラガラ・サイドン・ゴローニャ・ダグトリオ・サンドパン(地震+岩雪崩) ドンファン・ヌオー(地震+めざ岩)
対策…ナッシー メガニウム ヘラクロス エアームド スイクン ドンファン グライガー

+蟲
飛行には全く通用しないので、地面+蟲技だけで使われることはまず無く、
基本的には地面+岩技の使い手が、一番と言って良いほど厄介になる相手であるナッシーを対策するために持つ。
その他地面+岩技の障害となるヘラクロスやメガニウム等も考えると、総合的には第3の技は飛行の方が範囲としては優秀だが、
地面ポケモンどころかその後ろのポケモンにとってもかなり厄介な存在になりやすいナッシーを倒せるというだけで、
大きなアドバンテージとなり得るのである。
因みに下の対策には単に地面+蟲技だけの対策としてほとんど飛行ポケモンを挙げたが、
岩技まで考慮するとヘラクロスが圧倒的な障壁となることが出来る。
例…ガラガラ・ハガネール(地震+めざ蟲)
対策…エアームド サンダー ギャラドス グライガー ファイヤー ヘラクロス カイリュー

+炎
草と蟲のほか、エアームドにも抜群が入るので、なかなか優秀な組み合わせ。
炎技を打つ対象も、ヘラクロスやメガニウムあたり以外は特殊耐久の低いポケモンが多いため、
特攻がそこまで高くないポケモンでも大文字ならばそこそこのダメージを入れることが出来る。
逆に言えば、電気や氷など他の特殊技と違って、
炎技に関しては大文字という高火力な技を覚えられる地面ポケモンが多いから実用出来る組み合わせであるとも言える。
また、飛行にはやはり有効打が欲しいので、飛行の弱点を突けるもうひとつのサブ技を持たせる場合も多い。
例…ガラガラ・ゴローニャ・ニドキング(地震+大文字or火炎放射)
対策…ギャラドス ファイヤー リザードン プテラ サンダー スイクン カイリュー

+電気
飛行の弱点を突けるほか、耐性こそ無いが地面ポケモンの天敵となりやすい水の弱点を突けるのはかなり美味しい。
その上、地面ポケモンは素早さの低いポケモンが多いため、追加効果の麻痺が入ると形勢逆転もしやすい。
ただし水ポケモンは特殊耐久の高いポケモンが多いため、上記の炎技のようには行かず、
ある程度の特攻があるポケモンで雷を打たないと有効なダメージは入らないことが多い。
ただ、最低限メジャーであるパルシェンとエアームド(これらは特殊耐久が低い)さえ押さえれば良いという場合は、
特攻が60ぐらいあるポケモンのめざ電でもギリギリ成り立つぐらいである。
因みに属性的には草で止まるが、回復が光合成依存のポケモンは追加効果の麻痺に注意が必要。
例…ニドクイン・ニドキング(地震+雷or10万ボルト) サイドン(地震+電磁砲)
対策…グライガー ナッシー メガニウム サンダー ヘラクロス ドンファン カイリュー

+氷
地面+岩と同じく、とても相性の良い無差別破壊コンビネーション。
岩技との最大の違いは特殊技であるという点であり、
これによって特攻が低いポケモンの不一致冷凍ビームぐらいでは、
ギャラドスやファイヤー等氷技を等倍とする飛行ポケモンで簡単に止まってしまうという点は、岩に比べて劣る性能。
特殊耐久の低いエアームドでも、
地面ポケモンとしては中くらいの特攻を持つイノムーによる属性一致冷凍ビームがギリギリ倒せるラインというぐらいである。
一方長所としては、まずもうひとつの地面耐性である草にも抜群が入るという点が挙げられる。
また、地面にも抜群である(しかも地面ポケモンは全体的に特殊耐久が低い)ため、同族対決を有利にすることも出来る。
更には追加効果の氷漬けのアドバンテージは余りにも大きく、
先述のギャラドスやファイヤーですらこれには怯えることとなり、
物理耐久の高さを利用して地震を受けて来るスイクン等も機能停止に追いやれる可能性を持っている。
因みに、下の対策に挙げた連中に軒並み強い電気技をもうひとつの役割破壊として持たせることが出来ると、
地面+氷、電気+氷、地面+電気の相性の良さが絶妙に絡み合い、相当止めづらい組み合わせとなることが出来る。
余談だが管理人は「3つのタイプの組み合わせで最も優秀だと思うものは?」という問いに対しては、
この地面+氷+電気という3色を挙げると思う。
例…イノムー・ヌオー・ニドクイン・ニドキング(地震+冷凍ビーム)
対策…ギャラドス ファイヤー フリーザー ヘラクロス スイクン パルシェン リザードン


防御面・役割

猛威を振るう電気技を完全に無効化出来るのは地面タイプの大きなメリットであるはずだが、
特殊耐久の低さと相手の特攻の高さゆえにめざ氷やめざ水を持たれるだけで不利になったり、
下手したらタイマンで勝てなくなることすらある。
「電気に強いポケモン」として使って良いのは、めざ氷を等倍で受けることが出来るイノムー・ヌオー・ハガネールや、
その圧倒的攻撃力で全ての準電気ポケモンを一撃で倒せるガラガラぐらいまでだろうか。
ただ逆に言えば、寝言クロスチョップエレブーや、寝言甘えるサンダースなど、
地面タイプに有効なサブ技を持たない電気ポケモンには圧倒的に強くなることが出来る。
その他の耐性は毒と岩の2つしか無く、毒に関してはあまり見かけない上に他の多くの属性でも半減でき、
岩技も基本的には非力なのでわざわざ半減出来る有難みもそこまでは無い。
飛行タイプを利用して格闘や地面受けを本職とするグライガーが、
地面タイプのお陰で役割破壊の岩技も等倍に抑えられるという点ぐらいだろうか。
また、弱点も3タイプのうち水・氷技はかなりのメジャータイプ技で、多くのポケモンが持っており、
水技はヌオー以外、氷技はイノムー・ヌオー・ハガネール以外全員弱点を突かれてほとんど2発で倒れてしまい、
今挙げた面々も特殊耐久は低いため、属性一致で特殊技を打たれると3発程度で倒れてしまうことが多い。

以上により、複合属性によってある程度抵抗出来るポケモンは居るものの、
基本的に地面タイプ単独としての防御性能は低いと言って良い。
ただ、弱点3タイプが全て特殊、つまり物理技の弱点を持たないというのはポイントで、
これによって物理耐久の高いポケモンは物理ポケモンの壁となることが出来る場合がある。
メイン技に対する耐性を持たずしてカビゴンやガラガラに有利を取れるドンファンは、その最たる例であろう。


多くのポケモンが覚える技

じしん いわなだれ ヘドロばくだん のしかかり どろぼう カウンター etc.


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