格闘考察


格闘ポケモン・相性一覧(未進化形態および伝説は除いてあります。全7種)
種族名一覧複合属性タイプ相性(弱点および耐性)
カイリキー
オコリザル
サワムラー
エビワラー
カポエラー
-
ヘラクロス
ニョロボン
●:4倍弱点  ○:2倍弱点  ・:等倍(1倍)  △:1/2耐性  ▲:1/4耐性  ×:無効化(0倍)耐性


主な長所・短所
長所短所
格闘属性を
持つこと
・弱点が少ない ・メジャータイプに対する耐性が無い
格闘技 ・抜群を上げられる属性が、地面と並んで最多(5タイプ)
・ノーマル、ゴースト、岩など、
  組み合わせると格段に攻撃範囲が広がる属性が多い
・ノーマルタイプの弱点を突ける唯一の属性である
・無効化される属性がある(ゴースト)
・めざパの上位互換技が無く、不安定な技が多い
・めざめるパワーでのHP減少が多め
・耐性を持つメジャーポケモンが多め
格闘ポケモン
の傾向
・攻撃力の高いポケモンばかりで、
  属性不一致でもなかなかのダメージを与えられることが多い
・特殊耐久の高いポケモンが多い
・全体的に特攻が低く、物理技のみになりがち
  なので、リフレクターや甘えるに弱め
・使えるサブウェポンの威力が低く、
  役割破壊が少し難しい


種族値の特徴(未進化形態および伝説は除いてあります)
種族値HP攻撃防御 特攻特防素早さ合計
平均6810977 499677475
平均に近い
ポケモン
オコリザルオコリザルヘラクロス ヘラクロスヘラクロスエビワラー オコリザル
サワムラー
エビワラー
カポエラー
(※全体的に
最も近いのは
ヘラクロス)
平均から遠い
ポケモン
カイリキー
ニョロボン
ニョロボンサワムラー ニョロボンオコリザルカイリキー カイリキー
(※全体的に
最も遠いのは
ニョロボン)


能力ランキング(未進化形態および伝説は除いてあります)
順位/7種HP種族値 攻撃種族値物理耐久 特攻種族値特殊耐久 素早さ種族値合計種族値
1位カイリキー
ニョロボン
(90)
カイリキー
(130)
ニョロボン
(28616)
ニョロボン
(70)
ニョロボン
(27636)
オコリザル
(95)
カイリキー
(505)
2位 ヘラクロス
(125)
カイリキー
(25676)
カイリキー
(65)
ヘラクロス
(27156)
サワムラー
(87)
ニョロボン
ヘラクロス
(500)
3位ヘラクロス
(80)
サワムラー
(120)
ヘラクロス
(23436)
オコリザル
(60)
カイリキー
(26656)
ヘラクロス
(85)

※「物理(特殊)耐久」は、ここでは「Lv.50での最大防御(特防)の実数値×最大HPの実数値」と定義します。


その他のランキング(未進化形態および伝説は除いてあります)
順位/7種使える技の多さ使える技の少なさ 模範ポケ(※1)異端ポケ(※2)個人的に好き
1位オコリザル (61)ヘラクロス (33) ヘラクロスニョロボンオコリザル
2位ニョロボン (60)カポエラー (36) エビワラーサワムラーカイリキー
3位カイリキー (57)エビワラー (48) オコリザルカイリキーヘラクロス

※1…「模範ポケ」とは、その属性の種族値平均グラフ(上に載せた六角形)と最も種族値グラフの形が似ているポケモンを指します。
※2…「異端ポケ」は、模範ポケの逆で、最もグラフの形が違うポケモンを指します。


攻撃面・サブウェポンとの相性

まず、メインウェポン
候補…クロスチョップ 跳び膝蹴り 地獄車
クロスチョップはPPは少ないが純粋に強いので、覚えるポケモンは持たせるに越したことは無い。
それが無いバルキー族は飛び膝蹴りがメインとなるだろう。場合によっては鈍い+マッハパンチ等も在りうる。
爆裂パンチは役割破壊として他の属性のポケモンがサブ技として使うことがあるが、メインとして使うには不安定過ぎる。

格闘技で抜群となる属性はノーマル、岩、鋼、氷、悪と多く、それだけ幅広いポケモンに有効なダメージを与えられる。
バンギラス、ニューラには4倍ダメージを与えることが出来る。ほぼ一撃と考えて良い。
反面、格闘耐性を持つポケモンもまた、サンダー等の飛行、スターミー等のエスパー、ベトベトン等の毒、ヘラクロス等の蟲、
更にはゲンガー等のゴースト(無効化)と、数多い。
そのため、格闘技一本ではパーティのうち4体ぐらいに有効でも、残りで確実に受けきられてしまうというケースが多い。
そのあたりの弱点を突けるサブウェポンを持たせれば、格段に攻撃範囲が広まるので、3タテも夢ではない。
ただし注意点として、格闘ポケモンは特攻が低いものばかりなので、
特殊技による役割破壊は火力不足になり、難しいだろう。
また物理技でも、有効なものは岩雪崩やめざ霊など威力の低い技が多いので、一発逆転を狙うことは難しい。
そこで、鈍いやヨガのポーズで攻撃力を上げるという手もある。
元々の攻撃力はとても高いので、これさえあれば攻撃が格闘技一本でも、耐性を持つ相手を押し切れることもある。
場合によっては下手なサブウェポンを持たせるよりもよっぽど多くの相手を倒せるようになることすらある。

+ノーマル
ノーマル+格闘の相性が良いように、格闘+ノーマルも相性が良い。
御存知、抜群こそ取れないが範囲はとても広く、半減される飛行、毒、蟲、エスパーのすべてに等倍ダメージが入る。
複合属性に岩や鋼があれば、当然メインの格闘技の方が等倍になり、有効である。
抜群を取れないので役割破壊としては力不足に見えるが、
めざパの抜群ダメージと捨て身タックルの等倍ダメージはそこまで大差無い。
無論、ゴーストには無抵抗となるので追い打ちや撒き菱などの対策は必要となる。
例…カイリキー(クロスチョップ+捨て身タックルorのしかかり)
対策…ゲンガー ムウマ スターミー ナッシー ファイヤー ベトベトン マタドガス

+飛行
実はサンダー以外の全てのポケモンに等倍以上のダメージが入るのだが、飛行技といったらめざ飛が精一杯。
これでは弱過ぎるため、主にお目当ては抜群が取れるナッシーとヘラクロスの2体のみ。
それ以外にはほとんど役割破壊というようなことも出来ず、
主に岩雪崩などと併せてセミフルやフルアタで使うことが多いだろう。
例…カイリキー・オコリザル(クロスチョップ+めざ飛)
対策…サンダー スターミー ベトベトン マタドガス エアームド

+地面
主に毒(ゲンガー含む)への役割破壊だが、多くのエスパーにも等倍でそこそこのダメージが入る。
当然、対飛行は諦めていることとなる。
例…カイリキー(クロスチョップ+地震)
対策…サンダー ファイヤー リザードン ヘラクロス クロバット ネイティオ ナッシー

+岩
攻撃範囲はかなり広く、ニド夫婦以外の全てのポケモンに等倍以上のダメージを与えることが出来る。
ただし威力は、高くても岩雪崩で75なので、抜群とは言え3発かかることが多い。
その代わりファイヤー、リザードン、フリーザー、ストライクなど4倍弱点を突けるポケモンも多い。
例…カイリキー・オコリザル(クロスチョップ+岩雪崩) サワムラー(飛び膝蹴り+めざ岩)
対策…ニドクイン ニドキング マタドガス ヘラクロス グライガー スターミー ナッシー

+蟲
蟲技で抜群となるのは草・エスパー・悪タイプだが、
悪には元々格闘技が抜群だし、草にもめざ蟲よりはクロスチョップの方がダメージが高いため、
普通ならばエスパーの他にゴーストへの役割破壊も出来るゴースト技をサブウェポンとした方が効率が良い。
しかし唯一ナッシーには4倍ダメージで他の何よりも大きなダメージを与えることが出来る。
そのナッシーが、格闘受けとしてかなりメジャーな方なので、一点狙いとは言え悪くはない役割破壊である。
また、地味ながらめざ霊と違ってめざ蟲はHPが減少せず、所持がバレにくいというメリットも持つ。
例…カイリキー(クロスチョップ+めざ蟲)
対策…サンダー ファイヤー ギャラドス ゲンガー ムウマ ベトベトン グライガー ヘラクロス

+ゴースト
無差別破壊コンビネーションであり、特に格闘受けとしてメジャーなエスパーやゴーストの弱点を突けるため、
この中では属性的には最も良い組み合わせと言えるだろう。
ただし当然ゴースト技と言えばめざ霊に頼ることしか出来ず、
これで弱点を突くことの出来ない飛行や毒ポケモンにはかなり安全に受けられてしまうだろう。
特にこの中で痛い飛行(主にサンダーやファイヤー)への対策として、岩雪崩も持たせセミフル型にすることも多い。
例…カイリキー(クロスチョップ+めざ霊) サワムラー(跳び膝蹴り+めざ霊)
対策…サンダー ファイヤー ギャラドス ベトベトン ヘラクロス グライガー フシギバナ

+炎
属性的には蟲ぐらいしか克服出来ていないが、他にナッシー、フシギバナ、エアームドあたりの弱点を突くことも出来る。
特にカイリキーにとってエアームドを2発で倒せる役割破壊は貴重である。
が、ヘラクロスやフシギバナあたりが相手だと流石に特攻の低さが響くことがあるで、ダメージはしっかり確認しておきたい。
例…カイリキー(クロスチョップ+大文字)
対策…ファイヤー リザードン ギャラドス スターミー スイクン ドククラゲ カイリュー

+電気
範囲としてはなかなか広いが、これも炎と同じく特殊技なので弱点を突かないと効果は薄い。
有効なのはオコリザルの雷ぐらいだが、スターミーにとっては最も恐れる役割破壊ではないだろうか。
もちろん追加効果の麻痺も大きなアドバンテージを持っていて、これによりゲンガーやナッシーも油断出来ない。
また、格闘耐性が無いとは言え物理耐久の高いエアームドやパルシェンに対し、
クロスチョップよりも多いダメージを入れることが出来るのも魅力のひとつである。
例…オコリザル(クロスチョップ+雷)
対策…グライガー ニドクイン ニドキング サンダー ライコウ ナッシー フシギバナ

+ドラゴン
一応無差別破壊コンビネーションなのだが、ゴーストと同じくめざパを使うしか無い。
その上ゴーストと違って特殊技であり、更には弱点を突ける相手もドラゴンしか居ないので、あまりにも有効範囲が狭い。
飛行や毒などには、めざ竜なんかを使うよりはたとえ半減されても属性一致格闘技を打った方が強いぐらいだろう。
こんなことをするぐらいなら鈍いなどで攻撃力を上げて格闘技一本にした方がよっぽど使える。
対策…スターミー サンダー ファイヤー ナッシー ベトベトン ムウマ マンタイン エアームド


防御面・役割

格闘タイプは等倍で攻撃を受ける相手が多く、弱点は2つ、耐性は3つと、共に少なめ。
また、種族値のグラフを見てもらえば分かるように、物理耐久よりも特殊耐久が高い傾向にある。
特に、特防に関しては平均値が全タイプ中ドラゴンに次いで第2位の高さであるのだが、
残念ながらHPが低めなので、強めの属性一致特殊技を受けるほどの耐久力は無い。
不一致の特殊技ぐらいなら、かなり特攻が高い相手にも強気で出すことができ、
弱点さえ突かれなければ実はゲンガーなんかもかなり安定して受けることが出来るし、
後述のバンギラスの特殊サブウェポンに翻弄されることも少ない。
物理耐久に関しては特殊耐久よりも低いので、半減出来ない技を受けるのは少し難しい。
蟲技に関しては、ヘラクロスのメガホーンにはある程度強いが、こちらも有効打が無い場合が多く、
その場合サブ技で押しやすいヘラクロス側が有利になってしまうケースがある。
そんな中、耐性として最も特筆すべきは岩だろうか。
岩技を半減出来るのは鋼・地面・格闘の3タイプしか無く、そのうち鋼と地面は、
岩雪崩をメイン技とするバンギラスのサブウェポンで弱点を突かれやすい。
しかし格闘ならめざ飛でも飛んで来ない限りはまず弱点を突かれることは無く、
その上バンギラスの第2のメイン技でもある噛み砕くも半減出来るので、対バンギラスの受け性能はかなり高いと言える。
ただし、前述の通り物理耐久は決して高くないので、地震などの物理サブウェポンには注意したいところ。


多くのポケモンが覚える技

ばくれつパンチ じごくぐるま カウンター ゆびをふる etc.


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