最終更新日:'17/11/12  最終チェック日:'17/11/12
我流・個別分析 <オニドリル>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

ドードリオと同じ属性を持ち、種族値も覚える技も極端に傾向が似ている上、種族値は全体的に低いため、
ドードリオの差別化が困難を極める不遇なポケモン。
種族値ではHP・特攻・特防の3つで勝っているものの、そのうち特攻と特防はたった1の差しか無く、
ほとんどの場合ダメージ計算結果はドードリオと同じ値に丸め込まれてしまう。
また、HPが高くても防御は低いため物理耐久はドードリオを下回り、結果として唯一特殊耐久だけほんの少し上回れるという程度である。
以下に必死で探した計算結果を幾つか挙げる。
・55ドードリオは50サンダーの10万ボルトで15.38%一撃だが55オニドリルは確定耐え
・55ドードリオは55ライコウの10万ボルト=55ルージュラの冷凍ビームで89.74%一撃だが55オニドリルは61.54%
・55ドードリオは50スターミーのハイドロポンプで65.55%2発だが55オニドリルは26.23%
・55黄金の実ドードリオは50イノムーの冷凍ビームで88.89%2発だが55黄金の実オニドリルは35.37%
・55食べ残しドードリオは50スイクンの波乗りで70.98%3発だが55食べ残しオニドリルは9.87%
・51ドードリオは50ナッシーのサイコキネシスで76.07%2発だが51オニドリルは46.48%
・50ドードリオは50スターミーの波乗りで16.96%2発だが50オニドリルは2.17%
因みにLv.52の場合のみ、食べ残しの回復量でもドードリオを1だけ上回ることが出来る。
また、特攻の1の差を活かせる場面はほとんど無いが、管理人が唯一見つけたのが以下の例である。
・51ハガネールは53ドードリオのめざ炎or水で37.29%3発だが53オニドリルなら76.17%
こんな具合なので、実際には大人しく技で差別化した方が良いだろう。
ドードリオと差別化出来る主な技は、睨み付ける・怖い顔・オウム返しと言ったところ。
この中で最も実践的なのは睨み付けるだろう。鈍いと違って自慢の素早さをダイレクトに活かすことが出来る。
ただし、飛行タイプを活かさないと今度はケンタロスの劣化になってしまう危険性もある。
こちらには特攻以外の全ての種族値で負けており、睨み付けるも怖い顔も覚えることが出来るのだ。
攻撃技は高火力の捨て身タックルをメインとし、属性一致で使えるドリル嘴や、
ノーマル技と相性の良い物理タイプの目覚めるパワーで攻めることになるだろう。
数少ない技と飛行タイプによってドードリオやケンタロスと差別化することが出来れば御の字と言ったところか。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■□□□□□□□ 出番の多さ■□□□□□□□□□
複数対決性能■■□□□□□□□□ 使い方の多様性■■□□□□□□□□
対カビゴン性能■■□□□□□□□□ 不利な相手への対抗力■□□□□□□□□□
対その他の一線級■■□□□□□□□□ 個人的総合評価■□□□□□□□□□


<優劣関係>

格好の餌ナッシー フシギバナ ヘラクロス
割と有利ブラッキー カイリキー ムウマ
場合によるエアームド ファイヤー スイクン ハガネール フーディン
割と不利スターミー カビゴン バクフーン ガラガラ パルシェン バンギラス ゲンガー
天敵ライコウ サンダー マルマイン ケンタロス ゴローニャ


<防御面>

55食べ残し5550黄金の実50
55カビゴンの恩返し微低確率2発高確率2発高確率2発確2
50カビゴンののしかかり低確率3発超高確率3発確3確3
50カビゴンの爆裂パンチ超低確率4発確4確4微高確率3発
50エアームドのドリル嘴超低確率4発確4確4微低確率3発
50ヘラクロスのメガホーン超低確率4発確4確4微低確率3発
50カイリキーのクロスチョップ確3超低確率2発低確率2発確2
バンギラスの岩雪崩確2確2高確率1発高確率1発
50ナッシーのサイコキネシス確3確3低確率2発高確率2発
50スイクンの波乗り低確率3発超高確率3発確3確3
50ハピナスの冷凍ビーム確3確3低確率2発超高確率2発
50ゲンガーの冷凍パンチ超低確率2発微低確率2発微高確率2発確2
50ゲンガーの炎のパンチ乱数5-6発低確率4発中乱数4発確4
50ファイヤーの火炎放射確3確3低確率2発超高確率2発


<技候補>

捨て身タックル
恩返し
属性一致メイン技。火力はそれなりにまとも。
基本は捨て身タックルで、両立出来ない技がある場合に恩返しを。
睨み付けるドードリオとの差別化のため、オニドリルのほぼ必須技。
ドリル嘴属性一致サブ技。目覚めるパワー等と違ってゴーストに安定したダメージが入り、
厄介な草ポケモンに一発で致命傷を与えられるのがポイント。ケンタロスとの明確な差別化にもなる。
めざ格サブ技筆頭候補。ノーマル技との相性は抜群。HPの減少に注意
めざ地サブ技候補。めざ格に比べバンギラスにイマイチだがゴーストに効く。
鋼の翼サブ技候補。鋼には効かないが岩とゴーストに安定したダメージが入り、
他の目覚めるパワーと併用出来るという特徴がある。
破壊光線サブ技候補。睨み付けるや破壊の遺伝子と組み合わせて一撃を狙いたい。
ゴッドバードサブ技候補。ドリル嘴を2回打つよりダメージ総量は少ないため、
相手が眠るターンを読んで溜める等の工夫が必要。
オウム返しドードリオとの貴重な差別技。黒い眼差し等の対策に使える。
怖い顔ドードリオとの貴重な差別技。是非遅いポケモンのサポートに。
追い打ちオウム返しとコンボで使える可能性がある。詳しくは型サンプルにて
眠る薄荷の実を持たせて睨み付ける+攻撃技2つで攻めるのがオーソドックスな使い方ではある。
威張る
身代わり
睨み付けると組み合わせて混乱ダメージを加算させる戦法が可能。
身代わり単体で使える場面は少ないためほぼセットか。
吹き飛ばし使うなら撒き菱と絡めたりして攻撃的な使い方をしたい。
鈍い素早さを活かした技。吹き飛ばしとのコンボが出来るが、
これだけではドードリオと差別化出来ない。
空を飛ぶ大爆発を避けたり、毒ダメージを加算させるために使うことが出来る。
めざ水変態サブ技。サイドンやハガネールぐらいになら有効。ドードリオとの特攻1の差を活かせるか!?
めざ炎変態サブ技。フォレトスやエアームド、ハガネール等に。
見切りドードリオとの差別技。ポイントアップを使わずPP5にしておけば、
アンコール対策として使える可能性がある。
泥棒サポートの際に強力な技。ただしドードリオにも出来る
トライアタック凍結狙いワンチャン。ただしドードリオにも出来る
峰打ちドードリオと差別化出来る貴重な技。いやどうやって使うねん


<型サンプル>

Lv.55 捨て身タックル/目覚めるパワー格闘/睨み付ける/眠る@奇跡の実

ドードリオには出来ずオニドリルに出来る技の代表例として、睨み付けるがある。
幸いにもそれと全く同じ効果を持つ尻尾を振るや、命中率を除けば上位互換である嫌な音もドードリオは覚えないため、
コレを使えば完全にドードリオとは違った動きが出来ることになる。
元々素早さの高いポケモンであるため、鈍いでパワーアップするよりもこちらの方が使い勝手が良い。
あとは属性一致の捨て身タックルと相性の良い目覚めるパワー格闘をサンプルでは持たせてあるが、
この他に相性の良い目覚めるパワー地面や、鋼の翼、属性一致で等倍のゴーストやフォレトス等には打点の入るドリル嘴なども候補。
特に、サンプルの型だと飛行属性を活かさないとケンタロスの劣化となってしまうが、ドリル嘴ならそれを回避出来る。
眠る機会が無ければ抜いてサブ技を2個にしても良いかも知れない。
捨て身タックルで55サンダース・51ハピナス・50スターミー・50ヘラクロスほぼ2発、
睨み付ける+捨て身タックルで53フーディン確1、55サンダー・55ガラガラ・52カビゴン・51ブラッキー・50スイクン確2、
睨み付ける2回+捨て身タックルで53オムスター・51エアームド・50めざ蟲フォレトス・50ゴローニャ・50ツボツボほぼ3発。
めざ格でバンギラスをやや低確率2発、めざ地で50ゲンガー高確率2発、50ムウマ高確率4発、
睨み付ける+めざ格orめざ地で55オムスター・52サイドン確3。
ドリル嘴で55ヘラクロス確1、55カイリキー・55フシギバナ・53ナッシー・52メガニウム・52ニョロボン・50フーディン確2、54ハッサム確4、
睨み付ける+ドリル嘴で55ゲンガー・55ムウマ確2、55ハッサム・50フォレトス・50ツボツボほぼ3発。


Lv.55 捨て身タックル/睨み付ける/威張る/身代わり@食べ残し

素早くて耐久が無いので、いばみがの択もあるのだが、オニドリルを使うと自然と睨み付けるを持たせることになるため、
必然的に威張るとの相性が良いという点は見逃せない。
物理ポケモンによるいばみがは、鈍いを積まれると極端に弱いという弱点があるが、睨み付けるはそれを解消することは出来る。
因みにオニドリルはドードリオに対し、オウム返しでも差別化することが出来る。
睨み付けるの枠をオウム返しにし、身代わりで補助技をカットしてオウム返しするというのも面白い。
ゴーストを駆逐したいならメイン技をドリル嘴にするのも手だが、今度は電気に弱過ぎてしまうのが難点。


Lv.55 ドリル嘴/睨み付ける/影分身/身代わり@食べ残し

某氏が使っていた型。まず影分身で徹底的に耐久力を上げた上で、睨み付けるでじっくり決定力を出して行くことで、
理論上全抜きを狙うことが出来る。
もちろん、積み始めはかなり不安定なので、壁などでしっかりサポートしてあげたい。
睨み付けるを持つこのコンボはもちろんドードリオには真似出来ないが、ケンタロスとの差別化にもなっている。
オニドリルはノーマル技で運用する場合、飛行属性を活かさないとケンタロスの劣化になってしまう危険性もあるのだが、
攻撃技が1本になった場合、オニドリルはノーマル技の他に飛行技であるドリル嘴で使うことも出来る。
これによって、無効化される相手がおらず、ゴースト相手に詰むことも無いため、全抜きを狙うことが可能になっている。


Lv.55 捨て身タックル/目覚めるパワー格闘/睨み付ける/破壊光線@破壊の遺伝子

ドードリオを模倣した破壊の遺伝子型。当然それだけではドードリオとの差別化は困難なので、やはり睨み付けるを持たせている。
面白いのは破壊の遺伝子状態で睨み付けるをかけると、2×1.5で一気に通常の3倍の火力になるというところ。
この状態で実に、50エアームドを捨て身タックルで確2で倒せるというのは非常に偉い。
これによって、どくどく+吹き飛ばしのような型の50エアームドにはタイマンで十分な勝率を確保することが出来る。
Lv.53ぐらいまでのカビゴンは捨て身タックルで一撃で倒せるようになる。
因みに睨み付けるを使わない、破壊の遺伝子だけの状態では、
捨て身タックルで55めざ氷サンダース・51ハピナス確1、50スターミー・50ヘラクロス高確率一撃、
破壊光線で55ヘラクロス・53ライコウ・53フシギバナ・52カイリキー・51サンダー・51ガラガラ・50ナッシーを確1。
こちらもサンプルでは相性の良い目覚めるパワー格闘を持たせているが、ほとんどの草や格闘を一撃で倒せるようになるドリル嘴でも良い。
パーティ … オニドリルギャロップWA(2014)
ログ … 破壊の遺伝子型
ログ … 破壊の遺伝子型2


Lv.50 八つ当たり/ドリル嘴/怖い顔/オウム返し@黄金の実

その他にドードリオには出来ない技として、怖い顔もある。これはサポートとして使うことが出来るというのが貴重。
サンプルでは更にオウム返しも持たせている。別にどちらかひとつだけでもドードリオとは十分差別化出来るのだが、
これら2つを併用することで、自分より素早い相手に対し、素早さを逆転させた上で前のターンに受けた技を先制で返すというコンボが出来る。
残りの技は適当に。怖い顔もオウム返しも、交代を誘発する技なのでどくどくを持たせても良いかも知れない。
重要な注意点として、怖い顔は初代マシン技とは両立出来ない。
特に、捨て身タックル、吹き飛ばし、身代わりあたりと両立出来ないという点に注意しよう。


Lv.50 捨て身タックル/ドリル嘴/追い打ち/オウム返し@黄金の実

相手のムウマが黒い眼差しを打って来るターンに後出しし、次のターンに先制オウム返しすることでムウマを捕まえることが出来る。
それを恐れるムウマは、オニドリルが出て来たら逃げる。そこを追い打ちで刺す!!!
Lv.50の交代際の追い打ちで、50ムウマを超高確率3発で倒すことが出来る。
ゲンガーもLv.52ぐらいまではほぼ3発で倒せるが、Lv.50だと先制出来ないのでオウム返しの圧力がかからないという点に注意。
電磁砲などの対抗手段を持っていないムウマを狩る役としては、かなり信頼を置くことが出来る。
更についでに、鳥ポケモンであることを利用し、ナッシーとの対面でドリル嘴の圧力をかけつつ追い打ちで狩るというのも狙える。
50ナッシーも、交代際追い打ちを当てれば1/3近いダメージを入れることが出来る。
因みに今紹介したコンボはヤミカラスでも出来ることだが、そこはノーマル技の火力や特殊耐久等で差を付けることが出来る。
追い討ちは、怖い顔と違って自力で覚えるため捨て身タックル等と両立することが可能。


<大体どれにでも通用する対策>

ドードリオ対策


戻る