最終更新日:'22/12/6  最終チェック日:'22/12/6
我流・個別分析 <カポエラー>

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<概論>

御存知、サワムラーとエビワラーに比べ攻撃力・素早さが低く、防御力が高いポケモン。
その硬さを活かしたい…と言いたい所だが、そうすると今度はカイリキーという壁がある。
カイリキーに対しても、素早さでしか勝っていないのである。
しかも、エビワラーと比べ、これと言って特別に使える技も無いので、まとめると、
「エビワラーより高い物理耐久と、カイリキーより高い素早さもしくはカイリキーに使えない技」でのみ差別化が可能となる。
幸い55カイリキーと55カポエラーの素早さの間には、
ポリゴン2、バンギラス、ブラッキー、シャワーズ、パルシェン、エアームド、ドーブル等、
メジャーどころがそれなりに揃っているのでカイリキーとの差別化は難しくはないだろう。
エビワラーとの差別点の例としては、Lv.55食べ残し持ちで50エアームドのドリル嘴を確定で2発耐える点、
55カイリキーのクロスチョップを超高確率で2発耐える点、
50ヘラクロスの地震を確定で4発耐えるのでほぼ受け役割を持つことが出来る点、等がある。
また、カポエラーの物理耐久の高さと、絶妙な攻撃力のキープを端的に表した例として、
「ガルーラに殴り合いで勝てる」というものがある。
先制の捨て身タックルを2発耐え、飛び膝蹴り2発で倒せるというものだが、
エビワラーはこの捨て身タックルでやや高確率2発で倒れてしまい、素早いサワムラーでもガルーラに先制は出来ない。
せっかくの固有技であるトリプルキックがまるで使えた技ではないので、
以上のような数値的な差別点をウリにして行くこととなるだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■□□□□□□ 出番の多さ■■□□□□□□□□
複数対決性能■■□□□□□□□□ 使い方の多様性■■■■□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■□□□ 不利な相手への対抗力■□□□□□□□□□
対その他の一線級■■■□□□□□□□ 個人的総合評価■■□□□□□□□□


<優劣関係>

格好の餌バンギラス ハピナス パルシェン フォレトス ハガネール
割と有利カビゴン ポリゴン2 ガルーラ ドーブル ブラッキー ケンタロス
場合によるゲンガー ヘラクロス スイクン ミルタンク
割と不利ガラガラ エアームド ライコウ スターミー ムウマ
天敵ナッシー フシギバナ ベトベトン サンダー フーディン


<防御面>

55食べ残し5550黄金の実50
55サンダーの雷低確率2発高確率2発高確率2発確2
50サンダーの10万ボルト超低確率3発高確率3発高確率3発確3
50スイクンの波乗り超低確率4発確4確4微高確率3発
50パルシェンの冷凍ビーム超低確率4発確4超高確率4発低確率3発
52ゲンガーの10万ボルト乱数5-6発微低確率4発微低確率4発確4
50ハピナスの雷乱数6-7発乱数5-6発乱数5-6発微高確率4発
55カビゴンの捨て身タックル微低確率2発高確率2発高確率2発確2
50カビゴンののしかかり超高確率4発超低確率3発超低確率3発確3
55ガルーラの捨て身タックル確3超低確率2発低確率2発確2
50ヘラクロスのメガホーン乱数5-6発超高確率4発超高確率4発低確率3発
50エアームドのドリル嘴確3低確率2発低確率2発確2
バンギラスの地震確4中乱数3発微高確率3発確3
バンギラスの大文字微低確率4発確4確4超高確率3発


<技候補>

飛び膝蹴り属性一致メイン技。他にまともなものが全く無いのでコレ一択だろう。
ハピナス等に打って外した時のリスクはとんでもないが、どうしようも無い。
基本的にカイリキーのクロスチョップに劣る面が多いが、PPが多いので惜しみなく連射出来る。
なお、サワムラーとエビワラーは爆裂パンチを覚えるが、カポエラーは残念ながら覚えない。
めざ霊サブ技候補。他の格闘と同様、エスパーやゴーストに効いて相性が良い。
めざ岩サブ技候補。飛行を特に意識するならこちら。何とかサンダーを倒したい。
恩返しサブ技候補。捨て身タックルは覚えない。火力は無いが幅広くダメージが入る。
鈍い決定力を出したいなら必須の技。他の格闘と比べ攻撃力が低めで素早さが低いため、相性が良い。
眠る格闘の中では硬さを活かしたいポケモンなので、回復技は持っておきたい。
寝言カイリキーと同様、鈍いやめざ霊との組み合わせが使いやすい。
高速スピンサワムラー・エビワラーと違ってパルシェンと同速なので注意。Lv.51か52でやりたい。
カウンターHPが低く防御が高めなので相性は良くはないが、奇襲として使えるかも。
どくどく
泥棒
泥かけ
無難に便利なサポート技。低レベルで高速スピンと併用という感じか。
マッハパンチ鈍いとのコンボが有名だが、威力が低過ぎる。
破壊の遺伝子ケンタロスとの交戦ではワンチャンある。詳しくは型サンプルにて。
穴を掘る型サンプルを見て夢と希望に満ち溢れて下さい
トリプルキック型サンプルを見て絶望して下さい
気合溜め解説拒否


<型サンプル>

Lv.55 飛び膝蹴り/鈍い/眠る/寝言@食べ残し

概論に書いた通り、主にエビワラーとの差別化に全力を注ぐことになるのだが、
このサンプルはシンプルに食べ残しと寝言で硬さを活かせるようにした型。
この型の実戦での使い所は、似たような型のカイリキーと同じく、ノーマルや氷、鋼などを起点にするのはもちろん、
相手の格闘受けが低レベルのサイコキネシス無しスターミーやドリル嘴無しサンダー等、ぬるい場合に牛蒡抜きを狙うことが出来る。
スターミーの波乗り、サンダーの10万ボルトぐらいなら何とか眠るで耐え続けることが出来るので、
その間にどんどん鈍いを積んで行き、相性の壁を超えて強行突破するというのは、カイリキーと同じ話。
そのカイリキーと比較して素早さ以外のほとんどの点で劣っているため、
素の素早さでバンギラス、ブラッキー、ポリゴン2、パルシェン、エアームド、低レベルのドーブル等に先制出来る点を活かしたい。
50フシギバナにも先制出来るが、残念ながらこの型では意味が無さそうだ。
鈍い1回の飛び膝蹴りで51めざ氷ライコウ・50めざ霊カイリキー確2、50ガラガラ高確率2発。
鈍い6回の飛び膝蹴りで51エアームド確1、50スイクン超高確率一撃、55サンダー確2、55カイリュー高確率2発。
この型はゴーストもサイコキネシス持ちエスパーも天敵なので、隣に追い打ちキャラは添えておきたい。
パーティ … エース追加型(2012)
ログ … 鈍い寝言カポエラー
ログ … 鈍い寝言カポエラー2
ログ … 鈍い寝言カポエラー3
ログ … 鈍い寝言カポエラー4


Lv.55 飛び膝蹴り/鈍い/守る/眠る@食べ残し

食べ残しだけだと55カビゴンの捨て身タックルで4割弱程度の確率で2発で倒れてしまうのだが、
守るを1回挟んで食べ残し回復を稼ぐことで、これを超高確率で2発耐えられるようになる。
また、残念ながらこちらの飛び膝蹴りも2発耐えられてしまう可能性はあるが、
こちらが捨て身タックルを2発耐えることが出来ればタイマンでは勝てるということである。
また、逆に言えば飛び膝蹴り2発でカビゴンを倒せる可能性もあるので、
その場合何と、後出しから55カビゴンに殴り勝てるということになる。
これが出来るポケモンは非常に限られている。
サンプルでは適当に眠るを持たせたが、素眠りが厳しかったらサブ技に変更しても良いだろう。
ただしこのような非常にギリギリな攻防であるため、
実数値の下がる目覚めるパワーを持たせてしまうと死活問題となる危険性がある点に注意。
道具についてだが、この「55カビゴンの捨て身タックルを2発耐える」というのは、黄金の実でも代用可能。
食べ残しに比べ汎用性は落ちるが、この場合守るを抜くことが出来るため技スペースがひとつ浮く。
眠る+寝言にしたり、守ると眠るを両方抜いて攻撃範囲を広げたりカウンターを持たせる、等か。


Lv.55 飛び膝蹴り/マッハパンチ/鈍い/眠る@食べ残し

鈍い+マッハパンチという、攻略本にも載っているような基本的なコンボ。
マッハパンチの使い手としては、耐久があり、素早さが低いというカポエラーが最もマッチしているだろう。
しかしマッハパンチの威力は属性一致を加味しても60であり、鈍い1回や2回ではとても決定力にならないのが痛い。
鈍いを1回積んでもなお、素の状態の恩返しより弱いのである。
6回積んで55サンダーをようやく確4で、5回では高確率で4発耐えられてしまう。
基本的には使うのがかなり厳しい技であると言わざるを得ないが、ひとつだけ非常に興味深い点がある。
それは対破壊の遺伝子ケンタロスで、混乱自傷ダメージ+飛び膝蹴り+マッハパンチでケンタロスを倒すことが出来る。
これは即ち、ケンタロスが1回自傷すれば勝てるということである。
55カイリキーでも同様に混乱自傷+クロスチョップで高確率で倒すことが出来るが、
命中率を加味するとカポエラーの方が勝率が高いと言える。
また、サワムラーやエビワラーでも同様のパターンでケンタロスを倒すことが出来るが、
彼らは捨て身タックルで一撃で倒されてしまうのに比べ、カポエラーはそれをやや高確率で耐えるため、
ケンタロスに破壊光線を撃たせることが出来る。こちらの後ろに1匹誰か残っている場合、この違いは大きい。
他、自分より素早く、格闘で弱点を突けるミルタンクに対しても、局所的に使える場面はあるかも知れない。


Lv.53 飛び膝蹴り/恩返し/鈍い/眠る@食べ残し

Lv.53の食べ残し持ちというのも耐久のひとつのラインで、
この場合バンギラスの地震を高確率で3発耐え、50エアームドのドリル嘴を高確率で2発耐え、
50ヘラクロスの地震を高確率で4発耐え(急所を考慮した受けがギリギリ可能なレベル)となる。
また素早さは、Lv.55のシャワーズやハッサム、Lv.50のドーブルやニドクインに先制出来るライン。
バンギラスにも先制出来るため、受けがかなり安定する。
型は一番上と同じく寝言でも良いが、こちらのサンプルではサブ技を持たせてみた。
これも例によって目覚めるパワーにしてしまうと性能がかなり落ちる危険性がある。
鈍い2回の恩返しで52スターミー・52ヘラクロス・50フシギバナ確2、50めざ氷サンダー・50ベトベトン高確率2発。


Lv.52 飛び膝蹴り/高速スピン/穴を掘る/泥棒@黄金の実

サワムラー・エビワラーと同じく、パルシェンに強いポケモンであるため高速スピンが活きる。
ただし問題なのはパルシェンと同速という点で、撒き菱を撒かれた上で先制で爆破されてしまっては元も子も無い。
というわけで出来るだけレベルを上げたいが、高速スピンキャラにレベルを割き過ぎるのも勿体ないのでLv.52程度か。
Lv.52というのは、バンギラスに先制出来る重要なラインでもある。
と、ここまではLv.50でも高速スピンキャラとして運用出来るサワムラー・エビワラーに劣りがちなのだが、
カポエラーにしか使えない技のひとつとして、穴を掘るがある。
こちらのログを見てもらいたい。パルシェンやフォレトスに対してしつこく高速スピンを続けた上で、
大爆発のタイミングをピンポイントで読むことが出来れば、このような夢も実現可能なのではないだろうか!
泥棒の枠は、適当にサポート出来る技として御自由に。
ログ … どくどく+守る+穴を掘るカポエラー
ログ … どくどく+守る+穴を掘るカポエラー2
ログ … どくどく+守る+穴を掘るカポエラー3


Lv.52 飛び膝蹴り/目覚めるパワー霊/眠る/寝言@呪いのお札

とりあえずエビワラーより物理耐久はあるし、カイリキーより素早さはあるのだから、
深く考えずとも何処かしらで差別化出来る場面はあるだろうということで、普通にカイリキーのような型で運用しても良いかも知れない。
これも一応バンギラスやパルシェンには先制出来た方が便利ということでLv.52にしてある。
呪いのお札+めざ霊で50ゲンガー・50ムウマ・55フーディン高確率2発。スターミーは3発かかってしまう。
めざ霊の枠を穴を掘る(寝言で発動しない)にして、寝言で飛び膝蹴りが出やすい仕様にする手もある。


Lv.55 トリプルキック/気合溜め/眠る/寝言@ピントレンズ

カポエラーの専用技としてトリプルキックがあるが、正直とても使えた技ではない。
詳しく計算してみると、実質威力の期待値はたった47.07である。最大でも実質威力60なので、属性不一致恩返しにすら及ばない。
そこで、連続技であることを利用して急所率を上げることを狙ってみる。
気合溜め+ピントレンズによって、トリプルキックの実質威力期待値は58.8375まで上昇する。
特に、2発目と3発目が両方急所に入れば、鈍いを6回積んだ55カビゴンを確1で倒すことが出来る。
誰がそんなことをするんでしょうか


<一撃ありの場合>

Lv.55 飛び膝蹴り/トリプルキック/マッハパンチ/目覚めるパワー岩@破壊の遺伝子

トリプルキックはとても使えた技ではないと書いたばかりだが、一撃あり環境では事情が変わって来る。
というのは、身代わりを持ったケンタロスが環境に極めて多く、そこを刺せる可能性があるからである。
一撃無しでは、身代わりを持っているポケモンは基本的に格闘に強いポケモンがほとんどであるため意味が無かったが、
格闘で弱点を突けるケンタロスが使うなら話は別である。
連続技であることを活かして、身代わりを貫通したいのだが、流石に威力10+20+30というのは弱すぎて、
素の状態だと10+20でも全然ケンタロスの身代わりを破壊出来ず、結局3発目でようやく壊すことができ、貫通には至らない。
そこで、破壊の遺伝子を持たせることで、1発目+2発目でケンタロスの身代わりを破壊し、
3発目のダメージ(威力30)を本体に直接与えることが出来る。
更にそれだけには留まらず、ここにマッハパンチまで活かすことが出来て、
この次のターンにマッハパンチを当てれば、その時点でケンタロスを確定で倒し切るに至る。
すなわち、対面から初手身代わりを選択したケンタロスに対しては、
カポエラーはトリプルキック→マッハパンチと動くことで、何と無傷で突破出来てしまうのである!!!(クソデカ大声)
トリプルキックとマッハパンチというクソレア技を、同時にここまで、しかも最メジャー級キャラに対して活かすことが出来る、
これほどの奇跡があるだろうか、いや無い(反語)。
もちろん、実際にこれを決めるには、破壊の遺伝子の混乱を掻い潜った上、トリプルキック3発分を全て当て切る必要がある。
ただ、ケンタロスが初手身代わりを選択してくれたならば、1回ぐらいは混乱自傷しても構わない(下記ログ参照)。
また、ケンタロスが身代わりを貼って来なかった場合でも、シンプルにトリプルキック+マッハパンチを当てれば殴り勝てるので、
角ドリルさえ避ければ良いという話になる。
残りの枠は、普通にメイン技として使える飛び膝蹴りと、
一応55サンダーの10万ボルトは2耐えするので、2連続で動けば殴り勝てるチャンスのある目覚めるパワー岩としたが、
このあたりはご自由に。
ゴースト対策の目覚めるパワーゴーストにしても良いが、レベル差最大でもムウマには絶対に先制出来ないため、
結局上から道連れされてしまうのは避けられない点で微妙か。
一応普通に、遺伝子状態の飛び膝蹴りで55カビゴンを中乱数で一撃で倒せたりはする。
それよりやや低い確率でミルタンクも一撃となるが、倒しそびれてもマッハパンチで次のターンにトドメを刺せる。
すべて、動けばの話だが…。
ログ … トリプルキック+マッハパンチでケンタロスに勝つ
ログ … めざ岩でファイヤーに殴り勝つ


Lv.52 飛び膝蹴り/目覚めるパワー霊/泥かけ/カウンター@気合のハチマキ

一撃技を対策した型の一例を。
泥かけによって敵の一撃技の命中率を下げたり、普通のポケモンの命中率を下げて逆にこちらの一撃持ちの起点を作る狙い。
また、カウンターはVC環境なら、相手の一撃が外れた場合でも発動して一撃で返すことが出来るため有効。
このあたりを言いたかっただけなので、あとはご自由に。


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