最終更新日:'18/3/8  最終チェック日:'18/3/8
我流・個別分析 <ベロリンガ>

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<概論>

一撃無し2000ルールにおいて頂点に君臨するカビゴンとの差別化が難しいという、不遇なポケモン。
種族値はカビゴンの他、ピクシーにも防御でしか勝っておらず、
しかもHPのせいでどちらとも肝心の物理耐久では劣ってしまう(ベロリンガもHPは十分高いのだがその2匹が高過ぎる)ため、
その双方と、技で差別化する必要がある。
ピクシーに対しては、サブ技の地震で簡単に差別化が可能。
問題はカビゴンで、ほとんどの攻撃技や、腹太鼓まで被ってしまっている。
そんな中、カビゴンには真似出来ない貴重な技が、剣の舞。これは同時にピクシーとの差別化にもなる。
それどころか、これを使えるノーマルポケモン自体、実はベロリンガとカモネギしか存在しない。
これを、優秀な威力と攻撃範囲を持つ捨て身タックル+地震と組み合わせることで、幸いにも突破力に困ることは無い。
ただし、素の攻撃力が低いため、属性一致の捨て身タックルも、属性不一致のストライクのそれと同程度の火力しか無く、
また剣の舞を1回使った捨て身タックルも、カビゴンの鈍い+捨て身タックルの火力に及ばない。
では、剣の舞を持ったところでカビゴンとの差別化が出来ていない、というわけでもなく、
鈍いと違って素早さは落ちないため、例えば1回積んでも相手の50カビゴンに確実に先手を取れる、と言った利点がある。
他にカビゴンやピクシーには出来ない技として、嫌な音がある。
剣の舞と同じく火力を出すための技だが、相手にかける技であるため剣の舞とは異なった使い方が可能。
他にも、差別化出来る技はいくつかある。技候補に挙げておいたので要チェックだ。
とにかく覚える技は優秀だが種族値に恵まれていないポケモンの典型例で、
特にカビゴンと同速という非常に低い素早さをカバーする構築の組み方が必要とされる。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■□□□□□□□ 出番の多さ■■□□□□□□□□
複数対決性能■■□□□□□□□□ 使い方の多様性■■■■□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■□□□□□ 不利な相手への対抗力■■□□□□□□□□
対その他の一線級■■□□□□□□□□ 個人的総合評価■□□□□□□□□□


<優劣関係>

格好の餌ハピナス メガニウム マグカルゴ
割と有利カビゴン スイクン
場合によるゲンガー ムウマ フシギバナ スターミー ハガネール フーディン
割と不利ブラッキー ナッシー サンダー ライコウ パルシェン ファイヤー ヘラクロス
天敵カイリキー エアームド ガラガラ ミルタンク ケンタロス


<防御面>

55食べ残し5550黄金の実50
55ライコウの雷超低確率2発微低確率2発高確率2発確2
50ナッシーのサイコキネシス確4中乱数3発高確率3発確3
50パルシェンの冷凍ビーム超低確率4発確4確4微低確率3発
50スターミーの波乗り微高確率4発確4超低確率3発確3
55ゲンガーの10万ボルト低確率4発確4確4高確率3発
50ハピナスの冷凍ビーム乱数8-10発乱数6-7発乱数6-7発乱数5-6発
バンギラスの噛み砕く中乱数4発確4確4超高確率3発
バンギラスの岩雪崩超低確率3発高確率3発確3確3
55カビゴンの捨て身タックル確3低確率2発中乱数2発確2
50カビゴンののしかかり低確率4発確4確4高確率3発
50エアームドのドリル嘴乱数6-7発確5超低確率4発超高確率4発
50ヘラクロスのメガホーン確3確3低確率2発高確率2発
55カイリキーのクロスチョップ確2確2超高確率1発超高確率1発


<技候補>

剣の舞カビゴンやピクシーとの差別化のため、そもそもの決定力のため、ほぼ必要不可欠な技。
捨て身タックル
恩返し
のしかかり
属性一致メイン技。攻撃力が高くないので基本的には捨て身タックルの威力が欲しい。
腹太鼓やマグニチュードを使う場合は恩返しとしか両立出来ない。
地震サブ技筆頭候補。メイン技との相性抜群。ピクシーとの重要な差別点。
腹太鼓剣の舞よりも瞬時に決定力を出せるが、捨て身タックルと両立不可である上、
カビゴンにも出来るため他の技で差別化する必要があるのが難点。
嫌な音剣の舞と同じく、カビゴンやピクシーとの差別点かつ決定力の源。剣の舞と併用する手も?
眠る遅いポケモンなのでコレが無いと体力が足りなくなってしまう場合が多い。
寝言サブ技を無くしてコレ+剣の舞+ノーマル技1本で戦う方法がある。
守る眠る+薄荷の実の代わりに、コレ+食べ残しで粘る選択肢。
アイアンテールサブ技候補。地震よりも有効範囲は狭いが、カビゴンとの差別化が可能。
爆裂パンチサブ技候補。自分よりレベルの低いカビゴンやハガネールには先制出来るため有効。
大文字
サブ技候補。ピクシーどころかカビゴンにも特攻で負けているため、
他の技で差別化する必要がある点に注意。
悪夢以下全て、カビゴンが覚えない技。眠るエアームドやフォレトスを倒しやすくなるかも知れない。
泥棒薄荷の実や黄金の実と併用か、もしくは初めから持ち物無しで圧力をかける?
金縛り命中さえすればそれなりに強い技だが…
超音波カビゴンは威張るを覚えるので、当然相手の攻撃力を上げないところを活かすしか無い。
巻き付く相手を逃げられなくするのは、面白い効果ではある。
マグニチュード残念ながら最大威力を出してもカビゴンの地震の火力に及ばない。
しかも、剣の舞や捨て身タックルとは両立不可である。


<型サンプル>

Lv.55 捨て身タックル/地震/剣の舞/眠る@薄荷の実

カビゴンやピクシーと差別化出来る剣の舞を使ったオーソドックスな型。
捨て身タックル+地震で、技の威力や攻撃範囲に関しては申し分無い。
ただし概論に書いたように、ベロリンガが剣の舞を1回積んでも、鈍いを1回積んだカビゴンの攻撃力を超えられない。
また、剣の舞を2回積んでも、鈍いを2回積んだカビゴンの攻撃力にまだ及ばないが、
剣の舞を3回積めば、鈍いを3回積んだカビゴンの攻撃力をほんの僅かに超えることが出来る。
つまり3ターンの猶予があればようやく、剣の舞によってカビゴンを追い越すことが出来ることになる。
例えば、鈍いを3回積んだ55カビゴンの捨て身タックルでは50パルシェンを5割程度の確率で一撃だが、
剣の舞を3回積んだベロリンガならばこれを8割程度の確率で一撃で倒すことが出来る。
…というほど微々たる差なので、実際には鈍いと違って素早さが落ちない利点を活かし、
相手の50カビゴンやハガネールに先制出来る点を活かすこととなるだろう。
せっかく剣の舞を積んでも、素早さが遅過ぎるため全抜きに繋げるのは難しいため、
麻痺や高速移動+バトンタッチのサポート等をしてあげたいところ。
これがあればなお、鈍いと違って自らの素早さを下げない点が活きて来る。
剣の舞+捨て身タックルで53フーディン・54ルージュラ確1、
55サンダー・55ガラガラ・55ケンタロス・55カイリキー・52カビゴン・51ブラッキー・50スイクン確2、
剣の舞×2+捨て身タックルで50フシギバナ・50カイリキー・51ライコウ・52ヘラクロス・54スターミー・55ハピナス確1、
50ガラガラ・50サンダー・50ポリゴン2・50ナッシー高確率一撃、55プテラ確2、54エアームド確3、
剣の舞+地震で51ゲンガー・51ヘルガー・51エレブー・50サンダース確1、50マルマイン高確率一撃、
51サイドン・51ムウマ・54ゴローニャ・55オムスター・55エンテイ確2、バンギラス高確率2発、
剣の舞×2+地震で55バクフーン・54ライコウ・52ベトベトン・50めざ格エンテイ確1、52ハッサム確2、55フォレトス確3。
メイン技は反動の無い恩返しや、麻痺を狙えるのしかかりにする手も無くはないが、
まあベロリンガでそんな甘いことをしている余裕は無いと言ったところだろう。
また、カビゴンと差別化出来たらピクシーとも差別化出来たようなものなので、
サブ技は必ずしも地震である必要は無く、爆裂パンチや大文字などカビゴンと同じような選択肢がある。
また、サブ技でカビゴンが覚えない貴重な技として、アイアンテールがある。
基本的に地震に劣る部分が多いが、プテラやツボツボに対するキラーにはなる。
ログ … 剣の舞+眠る型1
ログ … 剣の舞+眠る型2


Lv.55 捨て身タックル/地震/剣の舞/嫌な音@先制のツメ

剣の舞の他、嫌な音も覚えることができ、これもカビゴンやピクシーとの差別点となる。
これはもちろん、剣の舞や鈍いと違って、こちらが交代しても効果が持続するという明確な違いがある。
しかし何よりも大きいのは、剣の舞と嫌な音を1回ずつ使うことで、物理技を一気に4倍ダメージにすることが出来る点である。
(剣の舞×2もしくは嫌な音×2では、3倍ダメージにしかならない。)
剣の舞+嫌な音ともなると、流石にカビゴンの鈍い×2を大幅に上回る火力を出せるようになる。
剣の舞+嫌な音+捨て身タックルで55サンダー・53カビゴン・51ブラッキー・50スイクン確1、
50パルシェン高確率一撃、51エアームド確2、
剣の舞+嫌な音+地震で51サイドン・51ムウマ・53ゴローニャ・55オムスター確1、
バンギラス高確率一撃、52フォレトス・52ツボツボ・55ハッサム確2。


Lv.55 捨て身タックル/地震/剣の舞/悪夢@先制のツメ

他にカビゴンには真似出来ない技として、悪夢がある。
こんな技構成が出来るポケモンはベロリンガぐらいしか居ない。
まあ差別化にはなるものの、実際のところは眠っている相手に悪夢をかけるぐらいなら、
剣の舞を1回積んだ方が良いという可能性は高い。
ここまで紹介して来たように、4枠目は比較的自由度があり、
攻撃技を増やしてセミフルにしたり、守る+食べ残しで回復出来るようにする手もある。


Lv.55 捨て身タックル/剣の舞/眠る/寝言@食べ残し

その昔、某氏が使っていた型。
耐久は決して低いわけではなく、弱点も少ないため、ぬるい相手には寝言があれば粘れる可能性がある。
そこから決定力を出して行く。もちろん攻撃技は1本に絞ることとなる。
持ち物も、ピントレンズや光の粉、ピンクのリボン、先制のツメ等自由に。


Lv.50 のしかかり/剣の舞/眠る/寝言@ピントレンズ

ならば、こうする手もありそうだ。
ただし、流石に50だと3発も耐えられる攻撃はほとんど無い。
あくまで麻痺も絡めて誤魔化しながらといったところになるだろう。


Lv.55 捨て身タックル/剣の舞/泥棒/眠る@薄荷の実

泥棒も、カビゴンやピクシーには出来ない技。使うなら眠る+薄荷の実との併用か。
眠らずに、初めから道具を持たせず、圧力をかけに行っても良いかも知れない。


Lv.55 恩返し/腹太鼓/金縛り/守る@食べ残し

腹太鼓を使う場合、カビゴンやピクシーとの差別化を他の技で考える必要がある。
サンプルでは一例として、金縛りを持たせた。
守ると併用することで、エアームドの吹き飛ばしを守ってから、次のターンに金縛りで封印するということを狙う。
もちろん、他にも相手のメイン技を封じたり出来る。
理想論の極みである。
腹太鼓カビゴン禁止のルールで使う場合は、金縛りの枠は素直に地震で良いだろう。
なお、腹太鼓は捨て身タックルや剣の舞など初代マシン技との両立は出来ないので注意。
ログ … 腹太鼓+守る+食べ残し型


Lv.50 のしかかり/嫌な音/泥棒/巻き付く@黄金の実

サポートで、カビゴンやピクシーに出来ないことをふんだんに詰め込んだ、クソみたいな型。
巻き付くで相手をロックした上で泥棒するということが出来る。
マジでクソだな。


Lv.55 恩返し/マグニチュード/嫌な音/眠る@薄荷の実

嫌な音+マグニチュード10で55バクフーン・55ニドキング・54ライコウ・52ベトベトン・50めざ格エンテイ確1、
50マタドガス超高確率一撃、52ハッサム確2
マグニチュードは腹太鼓と同じく初代マシン技と両立不可。
腹太鼓とも両立不可なのでダメージを上げるには鈍いか嫌な音しか無い。
同じ攻撃ランクだとベロリンガのマグニチュード10はカビゴンの地震の火力に及ばないため、鈍いだと劣化カビゴンになる。
したがって嫌な音と併用することになる。Q.E.D.


<その他ルールのログ>

・ドラフト対戦
ログ … 眠る+寝言+剣の舞で全抜き


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