アンノーンについて本気出して考えてみた


金銀では最終進化形態でハッキリ言って最弱と言わざるを得ないアンノーン。
そんなアンノーンを実戦で活躍させるためには一体どうすれば良いのかを、ガチで考えるコーナー。
考えるというか、ソーナンスと同じくこれまで管理人がひっそりと研究して来た成果を発表するコーナーです。



まず存在意義は?

残念ながら、アンノーンにはタイプが同じで、全ての種族値で勝っているポケモンが存在する。それはスリーパーである。
ここで、スリーパーとのスペックを比較してみよう。ついでにソーナンス除く他の純エスパーポケモンとも。

HP攻撃防御特攻特防素早さタイプ覚える技
アンノーン487248724848エスパー目覚めるパワー
スリーパー8573707311567エスパー目覚めるパワー他多数
フーディン55504513585120エスパー目覚めるパワー他多数
エーフィ65656013095110エスパー目覚めるパワー他多数
バリヤード40456510012090エスパー目覚めるパワー他多数

まずスリーパー以外のポケモンを見てみよう。全て物理攻撃力だけは勝っている。
フーディンには防御、バリヤードにはHPでも勝っているが、肝心の物理耐久では両方に負けているのでほぼ意味を成さないだろう。
当然だが覚える技は正真正銘の完全下位互換としか言いようが無い
とりあえずこれらのポケモンを見る限り、物理タイプの目覚めるパワーを使うというビジョンは見えて来る。
そして肝心のスリーパーだが、この表を見る限り勝っている要素が何ひとつ無い。
ていうか攻撃と特攻ひどすぎだろと。1だけ高いとかいじめとしか思えない。

では、アンノーンはスリーパーの完全下位互換になってしまうのか・・・否!!!
実は上の表は、ポケモンの性能を表すステータスとしてはまだ不完全である。
何が抜けているかと言うと、性別である。
そう、♂♀が存在するスリーパーと違い、アンノーンは性別不明なのだ。
すなわち、メロメロを無効化出来るという点でスリーパーと差別化出来る。スリーパーに勝っている点はあった!!!

では、それを活かしてアンノーンを使おう!!!!

出来るわけねぇだろヴォケ

55フーディン サイコキネシス/爆裂パンチ/メロメロ/身代わり@食べ残し
みたいなポケモンを使って来る人をガン読み出来ればチャンスはあるかも知れませんけどね。目覚めるパワー蟲とかにして。
隙間とかいうレベルじゃないですね。分子レベルの隙間なんじゃないですか。

というわけで、性別不明を活かす線は諦めました。流石に無理です。
じゃあ、他にスリーパーに勝っている点は?ありません。
まあ細かいこと言えば、素早さ低いお陰で先制のツメを持たせれば相手の回復を狂わせてワンチャンとかあるんですが、
まあ無いと言って良いでしょう。性別不明を活かすのと同じぐらい無理があると思います。
もういい。無くていいんです。スリーパーの劣化でいいです。だからスリーパーと同じパーティに入れることにしました。
ニンテンドウカップ2000では同じポケモンをパーティに2匹入れられないため、
別枠にスリーパーを入れておけば、アンノーンを第二のスリーパーとして活用することが出来る。
とりあえず、スリーパーと同じパーティに入れ、物理タイプの目覚めるパワーを使えば、存在意義は見出せるようだ。
因みに特攻は見ての通り、スリーパー以外のあらゆるエスパーポケモンにも大幅に負けてしまうので、
特殊タイプの目覚めるパワーは使わない方が良さそう。


どうやって使うか?

じゃあ一体目覚めるパワーでどれぐらいの火力が出るのか?計算してみた。
詳しい計算結果については、アンノーンの個別分析の型サンプルの解説を参照されたい。
ご覧の通り、Lv.55で破壊の遺伝子を持たせた上で、尚且つ4倍弱点を突いてようやく一撃で倒せるかどうかというラインである。
幾ら攻撃力が他のエスパーよりは高いとは言え、あくまでスリーパーにも及ばない程度であり、
破壊の遺伝子などで攻撃ランクを上げないとお話にならないレベルだろう。
ということで、破壊の遺伝子を持たせるか、もしくは剣の舞or腹太鼓+バトンタッチを決める、という線が見えて来る。
こうすれば、一部のポケモンに対しては一撃もしくは2発で倒せるようになるため、タイマンで勝てる相手も増えて来る。
例えばLv.55で使い、目覚めるパワー岩で対55ファイヤー、目覚めるパワー格闘で対50カビゴン等。
何のリカバリーも無しに剣の舞+バトンタッチ等を決めるのは難しいし、
そのような使い方だとアンノーンが2タテぐらいしないといけないことになるため、
それよりは爆破+爆破+Lv.55破壊の遺伝子アンノーンという使い方で、
ソーナンスと同じように、タイマンで勝てる可能性がある相手を引き寄せるという使い方が最もチャンスがあるのではないかと考えた。
もちろん、そのパーティにスリーパーを入れることも忘れてはならない。
アンノーンをとても出せないようなパーティに対しては、スリーパーを出して活用出来ればそれで良いのだ。


実際にやってみた

まず初めにやってみたのが、目覚めるパワー格闘フェイクの、目覚めるパワー蟲。ナッシーを狙おうというものだった。
しかし数戦していると、普通に格闘でやった方がチャンスある相手が多いなと思い、
途中からは普通に目覚めるパワー格闘で使ったりしていた。
しかし結果、ソーナンスと同じような状況に陥った。
まず、理想的なタイマンに持ち込むこと自体が至極困難
しかも、「完全タイマン」と仮定すると、アンノーンは寧ろソーナンスよりも勝てる相手は少ないのではないだろうか。
壁+爆破を決めれば、勝てる相手はもっと広がる。しかし、リフレクターならまだしも、光の壁+爆破が出来るのはマルマインだけ。
そのマルマインが爆破の火力が低く、相打ち性能がとても低いため、今度は「タイマンに持ち込むこと」が困難。
(ただ、やらなかったのだが光の壁+嫌な音or鈍い+大爆発なら出来なくはなかったのかも・・・。)
そして、もし仮に理想的なタイマンに持ち込んだとしても、破壊の遺伝子持ちのため、ソーナンス以上に運ゲーになってしまうのではないか。
破壊の遺伝子ケンタロス等とはわけが違う。壁を貼った上で全ターン動いたりしないと勝てないのだから。
物凄い苦労を重ねてようやく理想的なタイマンに持ち込んだ上で、運ゲーってどうよ・・・。


やり方を変えてみた

ムウマやロックバトンブラッキー等を使っていると、ふと気付くことがあった。
「黒い眼差し対策が出来ていないパーティって、思ったより多いかも」と。
これをやっていた2014年当時の環境がそうだっただけかも知れないが、
普通にブラッキーでロックバトンが決まるという試合も、もちろん多いとは言わないが思ったよりはあった。
これはもしかしたら、破壊の遺伝子に賭けるよりも、バトンコンボでアンノーンに繋げた方が成功しやすいかも知れない!
爆破+爆破+破壊の遺伝子で、理想的なタイマンを待った上で運ゲーするよりも、
ロックバトンブラッキー+剣バトンハッサム+アンノーン等で、ロック対策が居ないパーティを待った方がずっと近道なのではないか?と。
というわけで、このような3匹を軸として組んでみた。

Lv.50 ブラッキー 黒い眼差し/バトンタッチ/影分身/眠る@薄荷の実
Lv.50 ハッサム 剣の舞/高速移動/バトンタッチ/眠る@食べ残し
Lv.55 アンノーン 目覚めるパワー岩@奇跡の実


狙いは明確。ロックバトン対策が居ないパーティに対する完全なハメ殺しである。
黒い眼差し⇒影分身6回⇒バトンタッチ⇒高速移動1回⇒剣の舞3回⇒バトンタッチ⇒アンノーン。
成功すればほぼ勝ちみたいなものだろう。
さて、ここで目覚めるパワー岩というモノを使っているが、当時計算していて非常に大きな発見があった。
攻撃ランクMAXの目覚めるパワー岩で、Lv.55めざ氷サンダーを超高確率一撃で倒せるのである。
ケンタロスの破壊の遺伝子+破壊光線と全く同じダメージが出た。
元々爆破+爆破+破壊の遺伝子アンノーンを使っていた頃の末期から考えていたもので、
破壊の遺伝子+目覚めるパワー岩なら2発。アンノーンはサンダーに先制2発で倒されてしまうため完全タイマンでは勝てないが、
マルマインで光の壁+大爆発を決めればサンダーとのタイマンでワンチャンあるのではと思って使っていた。
実際は運ゲー過ぎて断念したが。
そしてこの55サンダーというのは物凄く重要なラインで、他には55ケンタロスや50カビゴン等もほぼ同等の物理耐久であるので、
即ち攻撃ランクMAXの目覚めるパワー岩でそれらのポケモンもほぼ2発で倒せるということになる。
岩というのは、無効属性が無く、半減も少なく、攻撃範囲が広いからこういう場合の全抜きに適しているという理由もあった。

そして驚くべき研究結果はここからである。アンノーンはスリーパー以外の純エスパーポケモンよりは攻撃力が高いと書いた。
しかしその差は如何なるものなのだろうか?もう一度初めの表を見て欲しい。
一番近いのはエーフィの攻撃種族値65。対するアンノーンは72。たった7しか違わないのである。
果たしてこんなちっぽけな差で、差別化を果たしたと言えるのだろうか??
これが、言えるのだ。以下の計算結果を見て頂きたい!(今回急所は考慮しない)

55めざ氷サンダーを
一撃で倒せる確率
50カビゴンを
2発で倒せる確率
攻撃ランクMAXの55アンノーンのめざ岩97.44%99.67%
攻撃ランクMAXの55エーフィのめざ岩58.97%64.89%

どうだろうか??この数値の差ならば、差があると表現して良いのではないだろうか!!!


成果

以上が管理人の研究結果です。これまでの考察をしながら取れたログが3個ほどあるので、紹介します。

ログ1  ログ2  ログ3


私の研究はここまでです。もう許して下さい


戻る